Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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1876-02-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第10回−2

1876年2月25日 金曜日 今朝は気持ちの良い日だった。大鳥圭介氏が五十日間長崎においでになる予定なので、お発ちになる前に夕食にお呼びしたのだ。午前中に土曜日の仕事はあらかたしてしまった。つまり掃除をしてケーキを作っただけなのだけど。 昼食…

クララの明治日記 超訳版第10回−1

1876年2月21日 月曜日 今日は出来事が多い日だった。 綺麗な朝だったがとても寒かった。朝食の時に、小野氏が突然こう切り出した。 「この家を出て行かなくてはならないから、お別れの食事を差し上げたい」 アメリカで富田氏が「小野氏は自分と同じ仙…

クララの明治日記 超訳版第9回解説

【クララの明治日記 超訳版第9回解説】 「どうも皆様、初めまして。松平やおと申します。以後宜しくお願いいたします」 「すみと申します。苗字は……不明だそうです(涙)。この後も幾度となく、おやお様と一緒に出演させて頂くことになるのですが、クララさん…

クララの明治日記 超訳版第9回−4

1876年2月17日 木曜日 今朝から我がの小さな塾に新しい生徒が二人やってくることになった。 昨日おいでになった例の高貴な家柄の大名御令嬢、松平おやおさんと、少し身分の低いお友達(私はてっきり侍女かと思っていた)のおすみである。 勿論、彼女…

クララの明治日記 超訳版第9回−3

1876年2月16日 水曜日 今朝、みんな授業で忙しいとき、福沢諭吉氏がおいでになった。精養軒での会合に行かれる途中で立ち寄られたところで、上等のアラビア馬に乗っておられた。 食後オルガンの練習をしていると、大鳥圭介氏がおみえになり、お坐りに…

クララの明治日記 超訳版第9回−2

1876年2月11日 金曜日 今朝目が覚めると、とても美しい朝だった。明るい太陽が暖かく照って春の日のようだった。 今日は、今から二千五百年前のミカド、神武天皇の誕生日だか戴冠だかを祝う休日だ。 お祈りの後、家事を済ませてから、母と私は九段に…

クララの明治日記 超訳版第9回−1

1876年2月9日 水曜日 午前中に家事と授業を終え、昼食を済すませてから、母、富田夫人、アディと私は外出の準備をした。行き先は、他ならぬ親切な友人である勝氏のお邸である。 アディと母、富田夫人と私が、それぞれ一緒に人力車に乗って出かけたのだ…

クララの明治日記 超訳版第8回解説

【クララの明治日記 超訳版第8回解説】 「今日はえらく“普通”ですわね。殆ど原文通りなのでは?」 「流石に宗教の話の所は茶化すの止めたみたいよー。正直なところ、どっちみちわたしたち日本人には、キリスト教の教えって実感としてよく分からないし」 「…

クララの明治日記 超訳版第8回−5

1876年2月5日 土曜日 午後になって銀座へ行ったら歩いている中原氏に出会ったので、一緒に何処かに出かけることにした。 「今日は随分と晴れ着を着た人が多いですね」 「ああ、今日は神道の祭日なのですよ」 あまりに人出が多いので、私たちは人力車を…

クララの明治日記 超訳版第8回−4

1876年2月2日 水曜日 「今から八年前、我々人民を永きにわたり圧殺していた幕府は新時代の槌によって滅びを迎えた。しかし数百年振りに政権を取り戻された帝も、その実は薩長の支配する政府の傀儡に過ぎない。そして極一部の人間だけが新たな特権を得…