Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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1876-07-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第18回−5

1876年7月31日 月曜日 母とみんなは土曜の夜十時に帰って来て、トルー夫人は二日間うちに泊まっていかれた。 そして今日、新しき我が家「宝石荘」に引っ越したのだけれど、まだすっかり落ち着いてはいない。「宝石荘」は大変狭いけれどと綺麗で、とて…

クララの明治日記 超訳版第18回−4

1876年7月28日 金曜日 昨日の夕方、ヘップバン夫人がメアリ・ビンガムの結婚式にこちらへいらっしゃった時、一緒に先生のお宅へ行くことになった。 ヘップバン氏の横浜のお宅では、夫人はいつも私に軽い綺麗な仕事をさせて下さったので、私はエデンの…

クララの明治日記 超訳版第18回−3

1876年7月25日 火曜日 いよいよ母たちが日光旅行に行く日となった。これで母たちは「結構」と云う資格を得ることになるのだ。 今朝は本当に大騒ぎだった。昨夜母と同行するトルー夫人とアニーが来て泊まっていき、今朝は四時起き。十人の外国人と荷物…

クララの明治日記 超訳版第18回−2

1876年7月15日 土曜日 「申し訳ありません、急用が出来て本日はどうしてもおつき合い出来ないことになってしまいました」 今日は隅田川の川開き。昨日、一緒に行って下さると約束した小野氏が、急遽そんなことを云ってきたので、本当にがっかりした。…

クララの明治日記 超訳版第18回−1

1876年7月14日 金曜日 今日、小野氏の泊まっている旅館に招待されたのだけれど、真夏の酷暑を避けるため、夕方の四時になってから出かけることにした。目的地は比較的近くの蛎殻町で、一行は母、父、アディ、富田夫人と私だった。 見つけるのに少し苦…

クララの明治日記 超訳版第17回解説

【クララの明治日記 超訳版第17回解説】 「お逸さん、大勝利! (出番がまだ来ない)ユウメイ、涙目!!」 「ええい、やっと出番が本格的にやってきたといって“ごく一部の人間”に“ごく一部の時間帯だけ”しか通用しないネタを振るんじゃありませんことよ!! 大体…

クララの明治日記 超訳版第17回−6

1876年7月8日 土曜日 駿河台に住んでいるスージーに招待されていたので、二時にケーキを焼き終わってからアディとコクラン家へ行った。スージーは丁度私と同じくらいの年で、二、三ヶ月私より下だと云うけれど、動作は私より大人びている。 コクラン氏…

クララの明治日記 超訳版第17回−5

1876年7月5日 水曜日 独立百年を祝って、学校の人たちに軽食を出した。 何よりもまず大雨がこの日を祝ってくれたが(勿論これは皮肉だ)、私は果物と花を買いに出た。大きな旗を持ってきて、それと日本の旗とで食堂を飾ったら、とても綺麗になった。ケー…

クララの明治日記 超訳版第17回−4

1876年7月4日 独立百年記念日 火曜日 今日は日付などいらない。「四日」と書くだけで十分である! この栄光の朝は、輝かしい陽の光にあふれた天候に恵まれて当然だ……そんな私の想いは、暑くてじめじめした日本独特の気候に虚しく霧散してしまった。 朝…

クララの明治日記 超訳版第17回−3

1876年7月1日 土曜日 狭苦しくも、懐かしいニューアークを出発してから今日で丁度一年になる。 母は今朝、富田夫人と共にウメの子供が埋葬される前に一目見に行った。 小さな四角い包装箱に入れられた遺体は、日本の様式に従い坐った姿勢で頭を胸に垂…