Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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1877-09-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第35回−2

1877年9月13日 木曜日 今日は長く記憶するに足る日だ。 日本の首都の街を、恐らく最後になると思われる葬列が通るのを見たのだ。 最後と云ったのは、文明が進めばそのようなものも消えてなくなるだろうから。 静寛院宮様は、ミカドの叔母様に当たる方…

クララの明治日記 超訳版第35回−1

1877年9月10日 月曜日 今日授業を再開して、生徒たちが皆来たがとても嬉しそうだった。 笠原さんは背中と胸に徳川家の葵の紋のついた刺し子の羽織を着て立派だった。 「旗本の家柄だから、きっと徳川公から頂いたものでしょうね」とはお逸の弁。 おや…

クララの明治日記 超訳版第34回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第34回】 「まだ明治に入って十年も経っていないというのに、随分機智に富んだ外交官もいたものですわね」 「吉田清成公使の話ね。森有礼氏と同じく薩摩藩出身で、藩留学生という文官コースから出世していった方よ。この方は…

クララの明治日記 超訳版第34回−9

1877年9月7日 金曜日 昨日母と横浜へ行くつもりだったが、雨で取り止めたので今日行った。 とてもよく晴れた申し分なく爽快な秋の朝だった。 お昼頃暑くなってきたけれど、不快と云うほどではなかった。 同じ客車の中でミス・キダーに会い、母は話をし…

クララの明治日記 超訳版第34回−8

1877年9月4日 火曜日 一週間の気晴らしをした後、また家にすっかり落ち着いている。 梅太郎は今日まで泊まって行ったけれど、我が家に彼がいるととても楽しいと云うことが分かった。 うちもヘップバン家のように清潔で落ち着いた家にしようと思ってい…

クララの明治日記 超訳版第34回−7

1877年9月1日 土曜日 今日の午後、母と父とアディと勝家の梅太郎と私とで博覧会に行った。 行ったのは良いのだけれど、今日は入場料が三セントの日。会場はひどく混んでいた。 そしてその結果、貧しげな群衆が私たちを見物の対象にするので、極めて不…