Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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1879-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第83回−3

1879年6月30日 月曜 今日の午後、アジア協会に行き、サーネスト・サトウ氏の日本の儀式についての大変興味深い講演を聞いた。 一八七九年の協会の行事は非常に面白くなりそうだ。

クララの明治日記 超訳版第83回−2 

1879年6月29日 日曜 今朝、チャイナ号で郵便物が沢山届いた。 ミス・ティクナーが、日本音楽についての私の論文に批評を沿え、嬉しいお手紙を下さった。 美しい装丁の本も届いた。 キーリーの『歴史のあけぼの』、ヒルの『修辞法の原理』とアラベラ・…

クララの明治日記 超訳版第83回−1 

1879年6月26日 木曜 ダイアー夫人の家で開かれた東京図書クラブの打ち合わせ会に行って楽しかった。 ド・ボワンヴィル夫人、アンダーソン夫人と一緒に行った。 出席者は、私たちとダイアー夫人の他、グレイ夫人、ダイヴァーズ夫人、ジェームズ夫人、…

クララの明治日記 超訳版第82回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第82回】 「今回は特に解説すべき事項はありませんわね。 日記の最後で話題になったグラント元大統領の日本訪問については、これから数週にわたり話題になりますし」 「うーん、折角だからナポレオン三世の話をしよっか? 日…

クララの明治日記 超訳版第82回−4

1879年6月24日 火曜 今日、ディクソン氏から手紙が来て、身体の具合が悪く、水曜のピクニックはとりやめになってしまった。 アディは招待されてとても喜んでいたのでがっかりしていた。 今朝、杉田家へ行き、今晩、夕食に大鳥氏がみえるので、杉田先…

クララの明治日記 超訳版第82回−3 

1879年6月23日 月曜 母が同人社から戻ってくると、ディクソン氏のお使いが、いつものスズリバコを持って来た。 水曜の午後一時半に、堀切への招待状が入っていた。 川を漕ぎのぼるのは気持ちが良いだろう。 ディクソン氏は至宝のような方だ。母が行き…

クララの明治日記 超訳版第82回−2

1879年6月22日 日曜 今日は雨でいやな一日だった。 このところ土日に雨の降る傾向がある。 今日の説教は、ビンガム公使の娘婿のフレージャー氏だ。 ネヘミヤ記の「其は民心をこめて操作たればなり」(ネヘミヤ記・四・六)をとって、仕事についてとて…

クララの明治日記 超訳版第82回−1

1879年6月21日 土曜 梅太郎は今日長崎に出発し、二、三ヶ月滞在するつもりだ。 彼がいなくなって、私たちはみな残念がっている。 「明日、東京に行きますから」 ヘップバン夫人の姪御であるリーナさんが昨日云っていたので、十一時に駅に迎えに行った…

クララの明治日記 超訳版第81回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第81回】 「本当にモテモテですわね、お逸。 でも、この当時の日本では、十八を過ぎればもう“行き遅れ”でしたかしら?」 「……わたしのことは兎も角! 上杉茂憲氏と大鳥家のおひなさん、やっぱり離婚してたのね。 結婚式が187…

クララの明治日記 超訳版第81回−6

1879年6月17日 火曜 今日はアディの11歳の誕生日。 プレゼントをあげたが、ヘップバン夫人がいらっしゃるので、パーティーは明後日にした。 母はとても可愛い裁縫箱をあげたので、アディは嬉しがっていた。 アディの愛する子供たちであるハレルヤと…

クララの明治日記 超訳版第81回−5

1879年6月11日 水曜 今日は一時に三田の製紙工場に外国人、日本人の一隊が集まった。 しばらく前に、村田氏が今日私たちを目黒へピクニックへの招待して下さっていたのだ。 村田氏が何度も言い訳をしてから、洒落れた一人乗りの人力車で先頭を切った…

クララの明治日記 超訳版第81回−4

1879年6月9日 月曜 今朝、母が同人社から帰ってから、ビンガム夫人に会いに。 母はアメリカの土地の税金について公使にお聞きしたいことがあり、私はウィリイに東京で職を見つけていただきたかった。 公使はとても親切に、細々としたことまで教えて下…

クララの明治日記 超訳版第81回−3

1879年6月7日 土曜 今日は津田家で月一回の親睦会があったので、昼から出かけた。 母は礼拝が終わるとすぐ帰ったが、お逸と私は夕飯まで残った。 中村夫人とお嬢様もいて、苺畑で楽しく遊んだり、アーティチョーク――日本名はきくいも――とアスパラガス…

クララの明治日記 超訳版第81回−2

1879年6月6日 金曜 今週はずっと雨続き。 だから今日、陽がさして木陰がちらちらしているのを見て驚いた。 ビンガム家を訪ねたら、ビンガム公使しかおられなかった。 私たちをとても親切に迎え入れて下さり、気持ちよく長い間話をされた。 他のお客様…

クララの明治日記 超訳版第81回−1

1879年6月5日 木曜 今日、殿様――つまり勝安房守様のことだ――の部屋の前の木に大きな蛇が出て、大騒ぎに。 長い竹竿を勇ましく手にした小さな七郎を先頭に、植木屋、大工、別当、使用人全部が集まった。 だがこんな大軍を以てしても蛇を下ろすことがで…