Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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1879-09-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第93回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第93回】 「今週は区切りの関係で短かったから、特に解説することないねー」 「というわけで、以前予告していた通り、クララとも縁が深い大山夫人と、その娘さんたちについての解説をいたしますわよ」 「では、代わって概略…

クララの明治日記 超訳版第93回−3

1879年9月18日 木曜 お逸の写真が届いた。 洋服がとてもよく似合う。 でもお逸は今日はお稽古に来ない。 将軍の奥方様にチャノユに来るようにとお迎えがあったそうだ。 大山夫人は来られたが、いつものようにしとやかで美しかった。 大山中将が鮫島尚…

クララの明治日記 超訳版第93回−2

1879年9月17日 水曜 「手芸の材料をいろいろ買いたいのでお店を紹介してくれませんか?」 大山夫人がそう云うので、今朝、母と大山夫人とお逸と一緒に横浜へ行った。 私たちは一等車に乗った。 家康の命日に当たり、沢山の人が遊山に横浜に出かけるの…

クララの明治日記 超訳版第93回−1

1879年9月15日 月曜 木曜日からずっとひどい雨降りで、やっと昨日になって晴れた。 水浸しの世界に、日曜の朝が美しく輝いて訪れた。 母はひどい風邪をひいてしまったので教会に行かれないかったから、ウィリイと私が行き、ミーチャム氏のよい説教を…

クララの明治日記 超訳版第92回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第92回】 「今週分はクララ的には忙しかったんだろうけど、平穏な一週間だったねー。 謎の“D氏”(笑)との結婚の噂は兎も角」 「わざわざ自分で“D氏”と書いておいて、直後にディクソン氏の名前を出していては台無しですわね…

クララの明治日記 超訳版第92回−5

1879年9月10日 水曜 冷たい彼岸時の風と雨が続き、いやになってしまう。 どこにも出かけられないし、冷たい風に私は身震いし、冬を恐れる。 ウイリィは本郷富士町にある加賀屋敷内の医科大学、つまり東京大学医学部に通いはじめた。 大山夫人は、雨で…

クララの明治日記 超訳版第92回−4

1879年9月9日 火曜 大山沢子夫人がいつものように来られ、お喋りをした。 十六歳で結婚して、今二十歳だそうだ。 ちなみに、西郷清子夫人は二十六歳。 大山夫人の教科書にはノアの箱船のことが出ていたので、説明してあげたところ、とても面白がられた…

クララの明治日記 超訳版第92回−3

1879年9月6日 土曜 今朝、杉田先生のお宅から菓子折とお茶が届いた。 立派な漆のお盆に載せ、杉田家の紋が金糸で刺繍してある美しいフクサがかけてあった。 カーチャンが亡くなってから三十五日になるので、この贈り物は黒白のミズヒキ――贈り物の紐――…

クララの明治日記 超訳版第92回−2

1879年9月3日 水曜 夜、隅田川でヤカタブネに乗って楽しい船遊びをした。 出発の時にひどい目にあった。 お客の招待などで手違いがあった上に、丁度私たちが家を出ようとしているのにキンは出かけてしまうし、母は機嫌が悪いし、雨が降りそうだし、等…

クララの明治日記 超訳版第92回−1

1879年9月2日 火曜 今日はずっと、美しい秋空。 日曜の夜の嵐が、一夜のうちに、夏から秋へと変えてしまったようだ。 私たちはお稽古を始めた。 大山夫人は毎朝九時に来られる。 気だてのよい、やさしい方で、大臣の奥様方では美人と考えられている。