Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第59回−4

1878年10月17日 木曜日 
今日母はアディと私を家に残して祈祷会に行った。
私は伊藤と壮次郎の授業をした。その後ジョージ・パチェルダーが訪ねてきた。
ついでトルー夫人とインブリー夫人が来られ、その後にウォデル夫妻とお子さん、ヘップバン夫人とミス・リートがみえた。
千客万来な日だ。
みんなお帰りになってやっと腰を下ろす。
そして刺繍に取りかかった時に、ベルが鳴って今度はディクソン氏がやって来た。
友人の若いユーイング先生と一緒に。
ユーイング先生は開成学校で化学を教えている。
客間に入って、長い間お喋りをした。
子猫が部屋に入ってきて、とても利口な様子を見せた。
「こんな素敵な猫は見たことがない」
お二人は口々にそう云った。特にディクソン氏は「僕の」猫と云いながら。
だから私は猫の名前が「ビリー・グレー二世」となっていることを話さなかった。
猫はユーイング先生の肩に飛び乗り、先生が喋っている間、好奇心を見せて口の中を覗き込んだ。
ついで神学者ディクソン氏の膝に乗り、リスのようにちょこんと坐った。
お二人の訪問はとても楽しかった。
特にユーイング先生は感じの良い方で先生と私とで主に喋った。
六時頃にお帰りになり、入れ違いに母が帰ってきた。