Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

1878-11-01から1ヶ月間の記事一覧

クララの明治日記 超訳版第64回−1

1878年11月30日 土曜日 今朝母とアディは横浜に行くことになった。 私は二人を駅まで送って行き、その帰りに日曜日のための食料を買いに行った。 我が家の主任賄い方は私なのだ。 市場での買物を済ませ、テーブルに置く花や果物を買い、そのあと二箇…

クララの明治日記 超訳版第63回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第63回】 「久しぶりにマッタリとしたクララの日常の一コマでしたわね」 「でも、ものすごく生々しい話もあったよね。村田家の夫婦喧嘩の模様とか、独身女性が男性に愁波を送るYMCAの会の様子だとか」 「肉食系腐女子の…

クララの明治日記 超訳版第63回−8

1878年11月27日 水曜日 今日はお天気が悪くて、一日中家にいてクリスマスの準備にせっせと針仕事をした。 晩までには、私たちが作っている赤ちゃんの乳母車用の毛布に、ピンクの四角を数個縫い足したし、ウィリイのスリッパに沢山刺繍をしたし、私の…

クララの明治日記 超訳版第63回−7

1878年11月26日 火曜日 蓄音機や電話についてのユーイング先生の講演を聞きに、YMCAに行った。 YMCAにいる間にかなり強い地震があり、家に帰って床に就いてからもまたあった。 会には大勢の人が来ていたが、大半は宣教師団に所属する独身の…

クララの明治日記 超訳版第63回−6

1878年11月25日 月曜日 村田夫人が来て、ご主人と初めて喧嘩をしたという話をした。 「どうしてまともなシャツを作ってくれないのか!」 村田氏が古いシャツを持ってきて、そう云ってきたそうだ。 「わたし、シャツなんて縫えません!」 「では、習…

クララの明治日記 超訳版第63回−5

1878年11月24日 日曜日 アディと私は今朝日曜学校まで歩いて行った。 けれど、少なくとも三マイルはあるのでとても疲れた。 ミス・ホルブルックという新しい先生がみえたが、オルガンも歌も駄目なので、私はやはりお役御免にはならない。 今日のテキ…

クララの明治日記 超訳版第63回−4

1878年11月23日 土曜日 今朝ド・ボワンヴィル夫人が母と一緒に祈祷会をしに来られたので、私は紅葉を飾り、部屋をできるだけ綺麗にした。 紅葉の暖かい色が、真っ青の壁紙と美しい対照をなしている。 食後、母と私は重要な訪問に出かけた。 マッカー…

クララの明治日記 超訳版第63回−3

1878年11月22日 金曜日 シェパード家のグレタとアニーは、母にとって大変な重荷である。 特にグレタはぶきっちょで、無知で、しばしば生意気である。 年は十二だが、年の割にはおませで、態度が横柄だ。 「わたしね、アメリカに帰ったら、いーっぱい…

クララの明治日記 超訳版第63回−2

1878年11月21日 木曜日 今朝外出の支度をしているところへ、村田夫人が入ってこられた。 更にそのすぐ後に佐々木氏、疋田氏、ヘップバン夫人と続いて来られる事態に。 生徒が来ていたこともあって本当に大変だった。 ヘップバン夫人は、母のクリスマ…

クララの明治日記 超訳版第63回−1

1878年11月20日 水曜日 昨日の土砂降りがやみ、明るい太陽が出たので、私たちは喜んで横浜へ出かける支度をした。 十二時の汽車に間に合わなかったので、一時の汽車を待った。 駅の待合室で、近くアメリカに出発されるので衣装を整えるために横浜へ…

クララの明治日記 超訳版第62回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第62回】 「突然だけど、今回分の内容とは全く関係ない解説してもいい?」 「なんですの、いきなり? 今回分は確かに特に説明を要するところもありませんけれど」 「先日久々に本屋に出かけたら『江戸奇人伝−旗本・川路家の…

クララの明治日記 超訳版第62回−5

1878年11月18日 月曜日 昨日の続報である。 兵隊と警察官の間の衝突は大事件であったことを今朝聞かされた。 数人の人が殺され、あるいは虎ノ門の橋の上から堀に投げ込まれたそうだ。 兵隊は抜刀を禁止されており、禁を犯した者は死刑になる。 従っ…

クララの明治日記 超訳版第62回−4

1878年11月17日 日曜日 アディと私は今朝日曜学校に行くのに銀座まで歩いて行った。 気持ちの良い日は車で行くより歩いた方が楽しい。 「虎ノ門のところで兵隊と警官の間に大衝突があったそうだよ」 途中で出会ったアンガス氏にそう教えられた。 と…

クララの明治日記 超訳版第62回−3

1878年11月16日 土曜日 母と一緒に布を買いに町へ出た。 よいお天気だったので、気持ちよく散歩して途中から車に乗り、虎ノ門のところで母と別れた。 私はまずド・ポワンヴィル夫人の家に行った。 昨日勝家からの帰途「子供達の写真を撮るのに写真屋…

クララの明治日記 超訳版第62回−2

1878年11月11日 月曜日 午後、招魂社の近くの湯島にある日本音楽の学校を訪問するという幸運に恵まれた。 滝村氏が迎えに来て下さって、二時に大きな日本式建物の前に着いた。 高主に滝村氏が取次を頼むと、私たちは中に招じ入れられ、岩田通徳氏に…

クララの明治日記 超訳版第62回−1

1878年11月10日 日曜日 コクラン先生が『出エジプト記』二十章八節「安息日を憶えてこれを聖潔すべし」をテキストに説教された。 それは明らかに“あてつけ”だった。 先週の日曜は天長節であり、寺島家で行われた宴会に招かれ、それを承諾した若いデ…

クララの明治日記 超訳版第61回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第61回】 「相変わらずの男前だよねぇ、カミングス嬢は」 「人には個性という物があって、それをどうこういうつもりはないのですけれども、流石に『チッ、いまいましい!』というのはレディとしてどうなのです? 英語の原文…

クララの明治日記 超訳版第61回−3

1878年11月4日 月曜日 ウィリイから長いこと便りがなくて心配していたけれど、土曜日に手紙が来て安心した。 ジェニーとガシーがさよならを云いに来た。 午前中にミス・カミングスを訪ねてみたら、せっせと骨董品の荷造りをしていた。 相当の高価なコ…

クララの明治日記 超訳版第61回−2

1878年11月2日 土曜日 今朝、何をしようかと考えているところへ、玄関の銅鑼が鳴った。 「とてもよいお天気だから写生に行こう!」 ミス・ゴードン・カミングスが入って来たのだ。 彼女はダイアー夫人の馬車に乗って来ていたので、私たちはその馬車で…

クララの明治日記 超訳版第61回−1

1878年11月1日 金曜日 今日、私はもう一度みんな招いてちょっとした会を開いた。 ジェニー、ガシー、ユウメイ、ジョージたちがみんな集まった。 ヴィーダー一家は来週の日曜日に出発することになっているのだ。 ガシーたちが行ってしまうと寂しくなる…