Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第63回−2

1878年11月21日 木曜日 
今朝外出の支度をしているところへ、村田夫人が入ってこられた。
更にそのすぐ後に佐々木氏、疋田氏、ヘップバン夫人と続いて来られる事態に。
生徒が来ていたこともあって本当に大変だった。
ヘップバン夫人は、母のクリスマスの贈り物に使うスプーンを私に持ってきて下さったのだ。
彼女の訪問は楽しかった。
三浦夫人もみえて長いことおられた。
三浦夫人は編み物が上手になって、ご主人の靴下でも赤ちゃんの靴下でも、自分で作る。
私たちはこの最初の生徒を誇りに思ってはいる。
が、私はあまり勇気づけられない。
というのは彼女は私が教えた英語を忘れてしまっているのだ。
彼女の本は今ではみんな「ご隠居」になったということだ。
ご主人は彼女の世馴れた身のこなしは私たちの家で体得したものだと思っていて、その点が気に入っているらしい。
使用人のヨシは夫が神戸に行かせたがっているのでやめると申し出た。
今日は一日中大雨だったこともあって、結局私は外出せず、家の中で寒くてぶるぶる震えていた。