Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第63回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第63回】
「久しぶりにマッタリとしたクララの日常の一コマでしたわね」
「でも、ものすごく生々しい話もあったよね。村田家の夫婦喧嘩の模様とか、独身女性が男性に愁波を送るYMCAの会の様子だとか」
「肉食系腐女子の走りですわね」
「メイ、一文字余計な字が入ってるって、一文字!」
「!? …………コホン、失礼致しました。
ともあれ、生々しいと云えば、料理マニアの元幕臣の方のエピソードもそうですわよね。アメリカ人の少女に毎晩料理本を片手に、料理の指南を乞う幕府の元お役人。しかもオランダ語が読め、長崎で英語も勉強経験あり、ということは、幕末にはそれなりに活躍した方でしたでしょうに」
「基本的に凝り性だからねー、日本人は。どんな分野であっても。
あと意外だったのは、日曜学校に来る外国人の生徒でも、聖書の物語に辛辣な見方をする子がいることかな?」
「ええ“妹を虐めて殺しちゃった男の子の話よ”の話のところですわね。
カインとアベルの物語は、非キリスト教文化圏の人間にとっては確かに理解しがたい物語ではありますけれど」
「理解できない話の方が多い気もするけどなあ、ノアの箱船の話とか、ヨブ記の話とか」
「大量虐殺やら、無意味としか思えない犠牲ですものね。牧師の義娘であるわたくしが云うことではないかもしれませんけれど」
キリスト教圏に限らずイスラム教圏もそうだけれど“絶対神”の命令が如何に不合理でも、それに“逆らう”というのは完全なタブーなんだろうねー、流石にこれは日本人の感性としては理解しかねるけれど」
「あら? そうは云いますけれど仏教の“因果応報”の概念が入ってくるまでは、日本の神話も説話も随分と理不尽な話だったようですわよ? 古事記などには普通に載っていますし、古い風土記の説話を読むと……」
「はいはい、その話は長くなるのでまた稿を改めて。ていうか、超訳日記の解説でする話じゃないよね?
あと、今の話題に関連した話が来週紹介予定分にも登場するけれど……“宣教師がこんな事を普通に説教していたのか!?”と短いながらも吃驚するようなネタが出て来ます」
「流石のクララも“引き”まくっていますものね。。。」
「とりあえずその話は来週するとして、後は蓄音機はやはり当時非常に珍しく、この日以外にもまた後日披露会みたいなものがあり、そちらには私も父様と参加していますので、こちらこそ本当に稿を改めて」
「それにしても、絶妙なところでディクソン氏の歌詞は切れますわね“乙女の輝ける青き瞳は 我が胸を裂き――”」
「よほど本人の容貌とギャップがあったんだろうねぇ。
さて、解説は短めでしたが今週はこんなところで。
来週分からは大山巌夫人が登場し、クララ一家の勝家屋敷地内への引っ越しもあります」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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