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本日は真面目な医療ニュース。昨日「肺がん治療薬イレッサ、英製造元が承認申請を取り下げ」というニュースが流れました。このイレッサと云うのは全く新しいタイプの抗癌剤で、ぶっちゃけ手術などでは手の施しようのなくなった肺癌の患者さんに使用する薬です。ちなみに薬価で云うと「１粒」6500円、14粒入り１箱９万円という素敵な値段がしたりします。
今回の取下げは臨床試験の結果、延命効果が確認できなかったからというのが理由なのですが、日本国内ではまだ取下げの話は出ていません。何故かと云いますと、日本人では延命効果が確認されており、この薬のお陰で奇跡的に実際に助かった方々が見えるからで。どうにも遺伝子的に効く体質と効かない体質があるようです。
逆に風邪薬などによく入っているアスピリン製剤は西洋人だと殆ど副作用が出ないそうですが、日本ではそれなりに副作用が報告されています。ですから、必ずしも海外で諸々の治療を受けたり、薬を買ったりするのは良いことばかりではないのだなと。うん、この話、膨らませていけば、結構面白い小説のネタになるかも？