Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

先週は飛ばしてしまいましたので、第4話「最強の敵」の感想・考察を、本編シナリオと読み比べながら。真剣にアニメレビューをするなんて何年振りだろう?(苦笑) ということで無駄に長いです。御容赦をばm(_)m。
Aパート、VSバーサーカー戦。
教会を出た後の凛との会話は翌朝に回され、イリヤとの遭遇に。これは間違ってないでしょうし、イリヤの台詞も本編通り(キャスターがこの戦闘を観察していることだけがオリジナル)。ですが戦闘シーンに思い切り違和感が、その由縁は、シナリオだとこんな描写になっているからですね。
> 大気を裂きかねない鋼と鋼のぶつかり合いは、セイバーの敗北で終わった。
> ざざざざ、という音。
> バーサーカーの大剣を受けたものの、セイバーは受け止めた剣ごと押し戻される。
>「くっ……」セイバーの姿勢が崩れる。
> 追撃する鉛色のサーヴァント。
> 灰色の異形は、それしか知らぬかのように大剣を叩きつける。
> 避ける間もなく剣で受けるセイバー。彼女の剣が見えなかろうと関係ない。
つまりあくまで剣と剣のぶつかり合いであって、間違っても忍者のように(忍者でもしないと思うけど)電線走りしながら避けてる訳じゃないからですね。更に云うと「小柄な少女が山のように巨大な戦士と刃を真っ向からぶつけ合う」からこそ「セイバーを助けねば」と士郎は強く感じるわけですが、その描写がないからおかしな感じがするわけですね。
あと凛の援護もシナリオ通りなのですが、ガンド描写に迫力がないからなんか凄く間抜けな感じに。で、極めつけの士郎がセイバーを庇うシーンですが、これはシナリオだと士郎視点なので違和感なかったのでしょうが、客観的に見るとあんな感じ? でもあそこは妙な回り込み方をするよりも、ただ突き飛ばすのが普通の行動だと思うのですが如何?
それ以前に根源的な話ですが、対バーサーカー戦で「アーチャーが登場しない理由」を凛が全く告げていないのは、第三話でセイバーに瞬殺されていたか否かにかかわらず(実際はされてないっぽいですが)、マズイと思うのですけれど。全く初見の視聴者は「あれ? 自称最強のあの赤いのは?」となるのでは。
ちなみに。倒れた士郎に凛を怒るシーンですが、たったこれだけ台詞を削るだけで、印象が全然違ってくるのはある意味、驚きでした。
>「(……あ、)あんた何考えてるのよ!
> (わかってるの、もう)助けるなんて出来ないっていうのに(……)!」
これって聞きようによっては「(セイバーを)助けるなんて出来ないっていうのに(……)!」とも取れるんですよね。「(もう)」という一語の有無だけで、救う対象すら変わってしまうというトンデモなさ(汗)。
この後の切嗣との最期の会話の回想シーンは良い雰囲気で再現されていた訳ですが、どうにもここまでを見ていると、静かなシーンは良いのですが、動きのあるシーンが尽く……。
で、Bパート。
翌朝の士郎と凛の会話。先週の言峰同様、解説パートともいうべき所で「サーヴァントが人を喰らう」という点は後程の伏線として必要なので入っているわけですが、ほんの一台詞「削らないだけ」で分かりやすさがか段違いだと思うのですけれどね。
>「サーヴァントに生死はないから。サーヴァントは絶命しても本来の場所に帰るだけだもの。
>(英霊っていうのはもう死んでも死なない現象だからね)」
勿論あまり説明的すぎてもテンポが悪くなるだけなのでこの変の匙加減は難しいと思うのですけれど、こう云っては悪いのですが、藤ねえが朝食のメニューで無意味にはしゃぐシーンを入れるくらいなら(あれはあれで好きですけど)、こちらに注ぎ込んだ方が、後々のシナリオ展開のことを考えると意味があると思うのですけれど。
もっとも一通り会話を終えた後の、半分オリジナル(台詞は本編シナリオからのツギハギ)の玄関先での士郎と凛の会話は、士郎らしさが出ていて良かったと思います……って、あれ? Fateルートなら必須の、凛が共闘を持ちかけるシーンがない。しかも帰り道、凛と桜がバッタリ。これはオリジナルルート? それともFateルート基本の混合ルート? しかも凛の方は兎も角、桜が凛に「おはよう……」は流石にないかと。しかも「血の臭いが」って、あれではナチュラルに黒化しているようにしか思えないのですが。。。正直、Fateルートを素直にやった方が破綻しなくて済むような気がするのですけれど……。
道場でのセイバーとの邂逅シーンと、それに引き続く会話は二人の絆の強さをハッキリさせるためのシーンとして安心して見られたものの、最後の最後に「贅沢は敵です」の台詞は「それはギャクで云っているのか?(AA略)」という具合なのですが「口に入れられる物なら何でも」と云っているところからみると、今後アニメでセイバーを食事で喜ばせるシーンを入れたいからだろうと、好意的に解釈することにしましょう(苦笑)。
そして次回「魔術二人−前編」予告。夕焼けの学校の廊下に立つ凛……って、ここでUBWルートの士郎と凛の追いかけっこをやる模様。基本はFateルートにおいたまま、このシーンを入れるのなら良いのですが、これをきっかけに各ルートのエピソードをごちゃ混ぜ状態で入ってくるとしたら……今後の展開が極めて心配です。
そもそもタイトルの「魔術師二人」の「二人」は誰を意味しているのか、というところも問題です。素直に凛と士郎のことなのか、はたまた凛と慎二か、凛と桜なのか!? ということですね。
「士郎と凛の追いかけっこ→士郎、凛を庇う→VSライダー戦」までは普通に予想できるわけですが、この後の展開が読めません。ここまでなら冒頭の学校でライダーの結界の伏線ががなかったことへの説明にもなるのですが、あくまでFateルート基本で凛と共闘するならこのタイミングしかないと思うものの、ライダーとの戦闘後、なし崩し的にFateルートに立ち戻って慎二と話すことになったりすると、もうごちゃごちゃになりそうで。
ここで凛と手を組まないとすると、今回戦闘を観察していたキャスターとの(UBWルートでの柳洞寺での)戦闘を挟もうとしても、凛と共闘していない以上、アーチャーが士郎に襲いかかっても不思議でないわけです。しかも凛の残りの令呪はもう一つしかないので(一つ目の使用描写は削られていますけど)、アーチャーに対する歯止めはもう無理、ということになるのですが……。勿論全くオリジナルで対キャスター戦を描くのかも知れませんから、その辺は考えるだけ無駄なのですけれどね。
と長くなって参りましたので、今回はこんなところで失礼致します。なお今回の資料提供、どうも有り難うございました>某氏m(_)m。