Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

先週に引き続き、第5話「魔術師二人(前編)」の感想・考察を、本編シナリオと読み比べながら御紹介。相変わらずやたら長いので以下隠します。
Aパート、セイバーのいる日常。
細かい話ですが、バーサーカー戦翌日のこの日はゲーム本編では2月3日の日曜日。という事で、本来は藤ねえも桜もやって来ず、協力関係となった凛が引っ越してきてドタバタ、とある意味、インターバルのような一日だったのですが、凛との協力関係は無し、と云うことになり一日そのまま前倒し。と云うことで、Aパートは本来のFateルート5日目の2月4日分の話に。しかしこれだと「深夜バーサーカーの一撃を喰らって殆ど半死体だった士郎が、そのまま翌朝ケロリとして登校している」と云う状況な訳で、冷静に考えてみると結構アレかも?w
また凛が引っ越してこなかったため、5日目の朝にあった凛VS桜のシーンもなく、慎二との校門前でのいざこざもなく、凛と結界の話にもならず、あっさり夕刻に(学園で凛と出会わなかったのか? という疑問は無視する方向でw)。眠っているセイバーの所にやってくる士郎ですが「セイバーに士郎から魔力が供給されていないから云々」という前提が抜けている筈なので(ありましたっけ?)「眠ればセイバーは体力回復できる」って風にしか見えません。いずれ説明がある……のでしょうか? 
この日の夕食はシナリオでは凛の中華ですが、当然の如く桜の料理に。しかし食事の描写はやたら凝ってます、このアニメ。そして藤ねえに、スタッフの愛は尽く注がれてますw。セイバーを食事の場に連れてくるまでの士郎の描写も、シナリオにない点まで補足されて士郎らしくて良いのですけれど、それも藤ねえの見事なリアクションで吹っ飛んでしまいますw。セイバーとの道場対決も、シナリオだと竹刀を取られた時点で勝負有りですが、オリジナルの「ライオンは〜」の件も「これで勝ったと思うなよー」の後の更なる不意打ちも、藤ねえに対する愛情が満ちてます。それに応えるように伊藤美紀さんの「ヘンなのに士郎とられちゃったーーーー!」の演技もお見事でした。
この後、浴衣姿の三人の姿などサービスカットもふんだんです……が、明らかに力の入れ所が間違っている気がしないでもないようなw。ただ実際チグハグではあるんですよね。第4回で、桜の凛に対する警戒感とも、隔意とも取れるシーンを描いておきながら、今回のセイバー同居に対する桜の反応が殆どない。確かにシナリオでもこのシーンに限ってはそうなのですが、Fateだけでなく、UBWでも所々セイバーに対して警戒していると思われるシーンがあるわけで(ライダーのマスターである事はHFまで明かされませんので、あからさまな描写はありませんが「セイバーが苦手」とは桜自身で告げてるシーンもあります)、もし桜に対してアニメで掘り下げようとするなら、このシーンで少しでも桜のセイバーに対する反応を描くべきだったのではないかな、と思うわけです。逆にここで描かないのなら、先週の凛とのシーンも不要なのでは、と。
で、Bパート。
ここからシナリオで云うと、UBWルート4日目「幕間/遠坂凛(Ⅱ)」に飛びます。という事で、キャスターの手下の竜牙兵を蹴散らしますが、ここでオリジナル要素が二点。
>「アーチャー、疵の具合は?」
>「ますまずといったところだ」
>「じゃあ、追うわよ」
>「本気か? 回復したと云ってもサーヴァント相手では無理だ」
と云うことで、描写がかなり曖昧でしたが「第三話でやはりアーチャーはセイバーに斬られてはいる。だけど致命傷ではない」ということが確定。ただ実際の所、回復の程度も殆ど問題ないようで、ここから程よくUBWルートのイベントと混合していく模様。
もう一点は、描写されていないだけかも知れませんが、下手人が柳洞寺にいる、というシナリオ上では描かれた推測も出てきません。多分これはカットしただけだと思うのですが、後述する点で、多少引っかかるところがあります。
翌日はUBWルート5日目の2月4日分に当たるところで、これで再び(シナリオ通りの日付ならば)2月4日に戻ります。朝食のシーンは相変わらずやたら凝ってますが、セイバーが「桜、いつも食べ物を考えているんですか?」という台詞だけは、それはギャグで(以下略)。
そして一人で学校に向かう士郎。UBWルートだと、学校の結界にここで初めて気付く展開は同じですが、微妙な差異もあります。
> 何かおかしな違和感に襲われて、足を止めた。
>「……なんだ? 別に何がおかしいってワケじゃないよな……」
> 誰かに見られているというワケでもないし、いつもと景色が違うワケでもない。
> しいて言うのなら、そう―――なんとなく活気がない、というか。
以上がシナリオですが、アニメの方がよりハッキリ感じているように描写されていますね。ただ一応コレは鮮血神殿発動のフラグ立て、という意味合い以上のものはないのでしょう。
それより今後の展開的に気になるのは、生徒会室でやたら眠たがる一成。これはやはり何処かで葛木先生戦をやるフラグ立てでしょう。ただ恐らくはUBWルートの「鮮血神殿発動→葛木先生の手でライダー死亡」の展開ではなく、それぞれFateルートの「鮮血神殿発動→ライダー戦(①)」、UBWルートでの「葛木先生待ち伏せ→セイバーVS葛木先生戦(②)」の展開になるものかと。あとその前にUBWルートでの「士郎、キャスターに寄って柳洞寺におびき寄せられる(③)」の展開もあると後述の理由で推測されます。
恐らく時系列的には、③が一番最初に来ることは間違いないと思われますが、①と②の前後がどうなるか判りません。伏線の張り方から、やはりFateルート準拠でUBWでのイベントを挟む格好だと思いますので、そうすると③→②→①でしょうか? この後に高層ビルでのライダーとの戦闘があり、そしてバーサーカー戦、と(葛木先生との直接決着はなし又はオリジナル結末の方向で、キャスターはFateルート準拠でギルガメッシュに敗北)。
ただ一部で噂になっている通り「第17話でバーサーカー戦」とすると、もう少し間に展開を入れられそうなので、ひょっとしたらUBWでのキャスター戦からの流れで士郎VSアーチャーが前に入り、その決着後にバーサーカー戦→3人を庇ってアーチャー死亡、という展開もあり得なくはないかと(かなり急ぎ足に展開しないと無理ですが)。
この点については現段階では判断出来ませんが、今月売りのアニメ誌の予告を見れば大体今後の展開が読めそうですので、そちらに注目ですね。
さてアニメ本編に戻りますが、行方不明となった美綴と慎二の話は……正直入れずに別の理由でも物語展開上は問題なかったのではないかな、と。シナリオでは美綴のその後のフォローも殆どありませんしね(汗)。敢えて云えば、士郎が慎二と手を組めない理由を補強している、くらいでしょうか? 
で、夕刻になって、お待ちかね「VS遠坂凛/パニックソニックコースター」開幕。賛否はありそうですが、短い時間ではあるもののシナリオ同様、というか短い時間を補うべくオリジナルの一コマまで挟んで、程よくコミカルしていて素直に楽しませて頂きました(^^)。それを観察しているライダーの描写もお約束通りとは云え、上手く入っていましたしね。来週の直接対決の展開が楽しみです。
その次回「魔術師二人−後編」の予告ですが、全コマ書き出してみましょう。
1カット目−倒れている女生徒、2カット目−学園裏の雑木林の士郎、3カット目−壁を背景に険しい表情で何事か告げるアーチャー、4カット目−遠坂邸で会話する士郎と凛、5・6カット目−ライダーのダガー投擲。腕を射抜かれる士郎、7カット目−ガンドで士郎を狙う凛、8・9カット目−ライダーと対決する士郎、10カット目−帰路、何事かを告げるアーチャー、11・12カット目−ライダーのダガーで吊り上げられる士郎、13カット目−遠坂邸での凛、14カット目−ライダー、15カット目−士郎。
ここまでは3カット目のアーチャーがどのシーンか判らないくらいで、完璧にUBWルート5日目より抜き出される格好に。つまりこの段階で凛との共闘が成立ですね。
一応気になるのが16カット目。ライダーを従える慎二のシーンで、これはFateルートでの慎二が士郎を間桐邸でマスターと明かすシーンのイベント絵そのまま……ですが、慎二の表情の上半分が影で隠されているところを見ると、これはライダーが報告に帰ってきた、というくらいの意味合いなのでしょうね。
と云うことで、アーチャーとの対決のフラグも次回立つようですし、それを前提とした上で、更にその翌週の第7回では柳洞寺でのキャスター戦、小次郎戦でしょうか? これならば比較的早めに正規のサーヴァント、全員が登場ということになりそうですね。ただ一点、問題は既に凛の令呪は一つしか残ってないので、柳洞寺で士郎にアーチャーが襲いかかった後のフォローの所だけはカットせざるを得ないのかと。もしくは使い切ってしまえば、その時点以降、凛は令呪無しと云うわけで、ある意味でそちらの方が話は進みやすいかも知れません。
さて、今回も長くなりましたので、とりあえずこの辺で失礼します。情報・ツッコミ等ございましたら、拍手で寄せて頂けますと幸いですm(_)m。