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毎週恒例異文化交流クイズ、外伝シリーズ第１回の問題は、開港された横浜で外国人向けに作られた岩亀楼を筆頭とする港崎遊郭。その跡地に作られた「有名なスポーツ施設」とは一体何でしょう？　という問題でした。
今週は解答に捻りの入れようもないですので、あっさり発表。正解は横浜ベイスターズの本拠地「横浜スタジアム」でした。実際に現地に行ったことは一度だけですが、本当に町の中心部にあるのに驚きました。交通の便の悪いナゴヤドームとはエライ違いだ。。。
ちなみに「港崎」の名前で分かる通り、この地は元々埋め立て地でした。埋め立てが終わると幕府はこの一万五千坪の土地を払い下げ１８５９年の暮れに業者に店開きをさせています。この港崎遊郭で最も有名だったのが岩亀楼であって、初代のこの建物は僅か６年で消失したにもかかわらず「横浜開港名所図絵」などにも詳細に描かれ、後の世にも長く語り継がれています。どのように描かれたかと云えば……
二階へと通じる大階段は酒や馳走膳を運ぶ光景が描かれ、二階に昇るとそこは吹き抜けとなっていて遊女達が往き交う。一階は吹き抜けの所には橋舞台が架かっていて、池には岩と粋な松が植えられ、周りの軒先には籠灯が吊されている。「扇の間」の中を埋め尽くしているのは、天井から襖、壁、柱の全てに描かれた扇の絵。部屋も畳部屋だけでなく、絨毯を敷いたところにテーブルと椅子を置いてワインを飲み、部屋の隅では中国人が胡琴を弾いている。そして港崎遊郭の敷地内の通りには、桜並木が続いていて、春爛漫の時期には桜吹雪が楼内へと散ってくる。。。
なんでも昼間に見学料だけを払って岩亀楼に見学に来た客までいたそうで、当時は殆ど桃源郷か竜宮城か、みたいな雰囲気だったそうです。
ちなみにこの岩亀楼のささやかな名残が、横浜スタジアムのある横浜公園の片隅。日本式庭園になっている公園の池の近くに佇む古い灯籠だそうで。前回行ったときにはそこまで寄っている時間がなかったので、次回訪れる際には是非。
今週はサービス問題だけあって、過去最多タイの正解者数。Ironさん、ゼノゼノさん、74さん、totuさん、Mr.ROMさん、おめでとうございました。今回は難易度低めで行く予定ですので、今回参加されなかった方も次回以降どんどんご参加下さいませ。
さて、次回は第２章。メインキャラが勢揃いして、引き続き横浜の町を散策、そして……！