Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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オリジナルの歴史伝奇小説から出題中の「異文化交流クイズ」外伝シーズン最終回第12回の問題は、武蔵野台地の雑木林は、江戸期に再生された代表的なモノですが、幕府が行ったこの「植林」は主に何を目的としたモノだったのでしようか? という問題でした。
それでは、武蔵野台地の開発の歴史を時系列順に追ってみましょう。
新田開発に力を入れた吉宗の肝いりで、武蔵野台地に開拓農民が集まったわけですが、当時の武蔵野は、茫々たる荒れ地。東京の方は御存知でしょうが、この地は台地地形なので水も汲み上げるのは困難。しかも関東ローム層の赤土の表面を覆っているのは痩せた土地、ということで農地としては最悪の条件(そもそもこういう土地だから古代は焼き畑農業しか選択の余地がなかったわけで)。
と云うわけで、まず始めることになったのは土地の改良。その為には大量の肥料が必要となったわけで、効率としては人糞が良かったわけですが、江戸期を通じて年々価格が高騰。と云うわけで、武蔵野台地の改良に重大な役割を果たしたのが、現金を支出しなくても良い広葉樹を利用した堆肥でした。
と云うわけで、今回の正解は「肥料」又は「堆肥」でした……と、する筈でしたが、先程「専門家」の相方様(^^)からメールを頂きまして、以下引用。


>初期は、農作業用の堆肥を作るために落葉樹(クヌギとかコナラとか)を植えたとの
>ことですが、もともとクヌギ・コナラ等は、目の詰まった重い木なので、火持ちがよく
>とてもよい薪になるんだよー...とかのたまわってました。
なるほど、薪にもしたことは知っていましたが、木の特製までは全くもって初めて知りました。ということで、今回の正解には薪、木炭などもあり、ということにしたいと思います。ということで「木炭」「薪」等の回答を頂いたゼノゼノさんとIronさん、totuさん、も正解と云うことで。
話を本論に戻しますが、一度伐採した樹木の所には必ず植林しましたから、途中で再び武蔵野の台地が荒野に戻ってしまうこともなかったわけです。
もっとも、こうやって文字で表現してしまえば簡単至極ですが、実際には何十年単位という気の長くなるような時間と手間がかかったわけで、実際現在も世界中で「理屈」は分かっていても、目先の生活に囚われて、上手くいっていませんし、日本においても実際江戸期を通じて再生された森林は、戦後、時代の要請としてやむを得なかったこととはいえ、あっという間に禿げ山どころか、平地にされてしまったのは残念この上なかったかと。。。


ということで外伝シリーズはこれにて完結です。そして今回の成績発表!
最多正解は、激しいデットヒートでしたが、ゼノゼノさんとIronさんが9問正解で同点優勝です。おめでとうございます。五問正解で商品プレゼントラインなのですが、totuさんは今回の正解で滑りこみセーフということで! ただすいません、実は今回の商品はまだ決めてかったりしますので要相談と云うことで。ゼノゼノさんとtotuさんはメアドを存じていますので、こちらからご連絡させて頂きますが、Ironさん、メール送って下さいますと幸いですm(_)m。
さて、今シリーズを終えるに当たり、MIKE's ROOMの、mike156様からイメージイラストを頂きました! 家宝にさせて頂きますm(_)m。是非紹介させて頂きたいところですが、直リンが不可ですので、また改めましてご許可を頂いて、紹介させて頂きたいと思いますm(_)m。