Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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異文化交流クイズ、新シリーズ「ナポレオン三世によるパリ大改造」第3回。総論は2回で終え、今回より各名所探訪に。なお全10問中5問以上正解の方には粗品進呈予定ですので積極的にご参加をお願いします(今回も五択ですのでお気軽に)。なお前回の粗品の発送が一部遅れております。いま暫しお待ち下さいませm(_)m>心当たりの方。
前述のようにパリの始まりの地であるシテ島。今日、シテ島にある観光名所と云えば、ノートルダム寺院、サント・シャペル(パリ最古のステンドグラスで知られる教会)、そしてコンシェルジュリ(革命時にマリー・アントワネットなどを幽閉)の三つが有名ですが、実を云えば、ナポレオン三世のパリ大改造に際して一島丸々「これ以外の全ての建物を完全破壊し尽くして」再構成されているのです。
それ以前のシテ島はと云えば、現在ノートルダム寺院前の広場となっているところには、ガルニと呼ばれる木賃宿が軒を並べ、更にその周囲にはタピロフランと呼ばれる安酒場が林立し、既に官憲の力が及ばない犯罪者の巣窟となるような状態。
そんなシテ島を舞台とした当時の大人気小説に、ウージェーヌ・シューの『パリの秘密』があります。


『暗くて狭い小道が小さな中庭に通じている。いや、それは中庭というよりも、空気も光も一切入り込まない一辺五、六ピエの正方形の井戸とでもいった方がいい。というのも、その中庭には上の方の階の住人が雨のように降らせる汚物が溜まって、悪臭を放つ貯水池のようになっているからだ。各階の踊り場の便所の上にはガラスの嵌っていない窓があって、皆、そこからオマルの中身をぶちまけるのだ。
湿って真っ黒な階段の下には、赤い灯火がともり、そこが門番のいる小部屋であることを示している。ランプの煙で煤けた小部屋は洞窟のようだが、なにせ真っ暗なので昼間でもランプは必需品なのである。その小部屋に、いま商店の店員が普段着として着るような服装のロドルフが入っていく。』
このロドルフというのが物語の主人公であり、実はドイツの大公。にもかかわらず店員や労働者に身をやつし、シテ島の安宿や酒場を探っているのは、若かりし日、道ならぬ恋の末に愛人に生ませた子供の行方を追っているからであり、そのロドルフの前には犯罪者や殺人者が次々と立ち塞がるのであった! ……という、なんか舞台と登場人物を江戸時代に変えてもそのまま通用しそうな物語w。ちなみに邦訳がないので解説本しか手元にないのが残念。
ともあれ、長径1キロ程度の大きさの島であるにもかかわらず、そんな物語の舞台にされるほど物騒な場所と化していたシテ島ですが、三世の改造のお陰で、今では市立病院、パリ警視庁、最高裁判所が集う行政の中心となっているのはギャップが凄いかと。ちなみに本当にごく一部、ノートルダム寺院の脇の民家の街区のみ破壊から免れていますので、往古のシテ島を忍ぶには、この街区に行くのがオススメだそうです。


さて話は「パリの秘密」に戻ってここでクエスチョン。ロドルフが幾らドイツの大公とはいえ、舞台はパリ。暴れん坊将軍やら水戸黄門のような家紋や印籠が通用する筈はありませんw。ということで、犯罪者や殺人者に対抗すべく、ロドルフには「パリ式の」「とある格闘技」の達人という設定があるわけですが、さて、このロドルフが会得していたとされている「パリ式の」格闘技とは一体何だったでしょう?
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