Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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異文化交流クイズ、新シリーズ「ナポレオン三世によるパリ大改造」第3回の問題は、暗黒街と化していた19世紀初頭のシテ島を舞台とした当時の大人気大衆小説『パリの秘密』。その主人公であるドイツの大公ロドルフが極めていた「格闘技」は一体何でしょうか? という問題でした。
今日ウージューヌ・シューと云っても日本どころか本国のフランスでさえその著作は殆ど読まれていない状態ですが、当時のフランスではバルザックユゴーのライバル、いえ、かえって彼らの方がシューの作品に刺激を受けて「娼婦盛衰記」や「レ・ミゼラブル」を書き上げたというほど影響力のあった人物であり、トルストイに至ってはその愛読者であり、ドストエフスキーの作品には明らかにシューの影響が見られると云います。
それが何故今日忘れ去られてしまったかと云えば、大衆小説というものは、同時代の読者の心をとらえた度合いが強いほどにその時代が過ぎ去った後には……ということのようです。実際解説書の大まかな粗筋を読んでも、同時代のユゴーや更に半世紀ほど後のゾラなどと較べると、いまいち物語にのめり込めづらいですし。
それでも「パリバリの公主さまが、生き別れの娘を捜すべく、犯罪者の巣窟にへと潜入する」というシチュエーションは燃えるモノがあります。


さて、そんな主人公の「必殺技w」というのが今回の問題でしたが……今回の正解は意外や意外、3番の「キックボクシング」でした。しかし「パリ式キックボクシング」って何? 一部の訳だと『蹴り合い術』という微妙な言葉が当てられているし……と当初読んだ際には思った訳ですが、Mr.ROMさんから頂いた回答を聴いて、ハッと。
>>サバットのような気がするから2でFAです
サバットについて調べてみると
サバットまたはサファーデ、ボクス・フランセーズ(フランス式ボクシング)は、ブルボン朝時代にフランスで紳士の護身術として広まった格闘技。 日本では蹴り技主体の格闘技として知られている。
ブーツを履いて戦う為、靴を利用した足首から先を使った蹴りが多い。当時のフランスでは靴にナイフを仕込む輩が多かったので、キックボクシングのように脛で蹴りを受けるとポイントを取られる。』という事だそうで、アーネスト・ホーストもこのサバットの王者だったとか。
原文は当たったことがありませんが、ひょっとするとこのサバットが正解なのかも知れません。御存知の方いらっしゃいましたら、是非ご一報をm(_)m。
そして今回の正解についてですが、2番のボクシングも正解、ということにさせて頂きます。と云うのは、同じく解説に『サバットでは接近時に膝蹴りが使えず、他の近距離で使える足技も2種類あるが技術的に難しい為に、インファイトにおいてはほぼ手技のみで対応することになり、ナックルパート以外での攻撃も禁止なので、極めてボクシングに近い状態となる。』ということのようですので。
なお、それを含めても今回の正解者はMr.ROMさんのみでした。
……と云ったところで、全然おかしな方向に話が展開してしまいましたが、次回は本論に戻ってパリ改造の話に。