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異文化交流クイズ「ナポレオン三世によるパリ大改造」第６回の問題は、圧縮空気で郵便を速達するフランス独自のシステムプヌマティック。この速達用の郵便書簡は、その色にちなんだ通称も使われていましたが、この色とは一体何色だったでしょうか？　という問題でした。
さて今回の正解発表の前に、sumaさんから再び面白い資料を教えて頂きましたので御紹介。
プヌマティックはフランスのみならず、ヨーロッパやアメリカなどの大都市で設置されていたのですが、大半は電話の普及と共に、1900年代前半から中ごろまでに殆ど廃止。ですが……どうにも我々日本人には「欧米で利用＝近代的」という考え方があるようで、殆どの国が廃止、または廃止の方向に向かっていた1960年代にもなって。
『第０３８回国会　逓信委員会　第２５号昭和三十六年五月十六日』より、引用。
『そういう面もございまするので、ただいま(ヘリコプター輸送)研究に着手をしているということではございませんけれども、従来長い間、郵政省におきましては、気送管の輸送という点につきましても相当資料がございます。現在地下鉄等がどんどん東京都内にはああいう工合にできて参りますると、あの地下鉄に気送管を敷設するということも、これは相当経済的にやり得るのじゃないか。たとえば、パリにおきましては、気送管郵便というような特別の種類の郵便もございます。これは下水道の中に敷設されておるようでございます。こういう面も積極的に今後やはり研究をしていかないと、なかなか大都市内の輸送を円滑にさしていくことはできないというふうに考えております。また、最近はモノレール等を利用したらどうかというような、いろいろな説もございます。私どもこの方面につきましては、今後さらに積極的にそういう方面の研究を進めていきたいというふうに考えておる次第でございます。』
……や、この時点で残ってるのはパリくらいなんですが、やっぱり官僚というのはズレています。それ以前にヘリコプター輸送を検討していたと云う馬鹿馬鹿しさが。。。

あとプヌマティックが出てくる映画まで教えて頂きました(自分は完全にタイトル失念(汗)。フランソワ・トリュフォー監督の「恋のエチュード」だそうで。ここにも「青っぽいのがあったよー」と云う通り、今週の正解は「青」でした。と云うことで、通称は「プティ・ブルー＝petit blue」といったようです。
ちなみに某有名文学作品というのは、プルーストの「失われた時を求めて」で、この作中では「ブルー」という俗語で呼ばれたことも記されいます。
今週の正解者は、Ironさん、Mr.ROMさん、そして当然の如くsumaさんでした。おめでとうございます。来週もまた宜しくお願いします。