Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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今日は非常に長いです。血糖測定器の使い回しの問題から何故かマスゴミ全般の話題になります。お時間と心に余裕のある方、お付き合い下さいませm(_)m。
昨今、新聞で騒いでいる話題として「血糖測定のための採血器具の使い回し」があります。
簡単に云うと「糖尿病の患者さん又はその恐れのある患者さんの血糖を測定するための採血器具を全国各地の病院が使い回していた」という話で、一見如何にも医療上問題がある話に聞こえますが、幾つかの県の医師会は「公表しない」という方針を明らかにして、新聞社の格好の叩きの対象となっています(念のために最初に断っておきますが、うちの病院は二年前に厚労省の通達が来た段階で対策済みな為、無問題です)。
公表したら公表したで「なんという安全配慮の欠如。けしからん!」と新聞社が煽り立てていますが、うちは既に対策済みとはいえ、そっちの担当者と話をすると「……なんという魔女狩り」と暗惨たる気分になります。


何故か? ここでポイントとなっているのは「最初に指導を受けた小病院以外」は、採血するための針は、ちゃんと交換しているということなのです。血糖測定用の採血器具のイメージとして身近で一番近いのは、「先端部分が取り外し可能な」ボールペンでしょうか。ボールペンは後端部分を押すと、先端からペンが飛び出します。これが針だと思って頂ければ概ねOK。
この採血器具ですが、血糖測定が必要となる患者さんは毎食前後測定が必要となるため、血がダラダラ流れるような血の取り方はしません。極細の針で密着状態で刺し、後から刺し口を絞り出すようにしてごく微量の血液を出し、測定用の試験紙に浸します。だからこの時点で「先端部分が取り外し可能な」器具の一部に血液が付着する、ということが通常はあり得ませんし、吹き出るほど血が出ればその時点で問題発生ということで、当然のことながらその器具を連続使用するとは思えません(普通の医療関係者なら)。


そもそも一般的な血液感染が発生するには「血液と血液が触れる」必要があります。国の指導によれば「採血時に器具に血液付着→次の患者が血液付着の器具を使用し、傷口に前の患者の血液が触れて感染」というケースを想定しているわけですが、先程書きましたが、採血器具の中心部から針が出る以上、たとえ器具が触れたところで、血液は「刺し口」に直接接触しません。
「他の傷口があったらどうする?」という疑問もあるでしょうが、わざわざ怪我しているところから、更に採血しようとする人は普通いないでしょう。
そもそものところ、血糖測定のためのごくごく微妙な量の血が付着した採血具が、たとえ次の使用者の注射針で刺した傷口にストライクに当たったところで、ごくごく微量の血と血が接触しそこから肝炎が感染する確率がどれだけあるのか。体内に埋め込む注射の針とは次元が全く違うのです。


根源的な話をすれば、手元の二年前に来た厚労省の当時の通達文書を読む限り、同様の状況でイギリスにおいて感染の「疑い」があったから禁止、とあるのですけれど、原因は確定されていません。というより「二年前に」「疑い」が「世界で唯一イギリスにおいて」あったわけですが、寡聞にして今もってその「疑い」が「確定」となったという話を聞きません。ちなみに、この該当機器は世界中で使用されていながら、です。世界中で使用しているにもかかわらず、確定事例が未だ一件もないことから考えると、恐らくtotoBIGの一等が当たる確率の方がずっと高いかと。


という訳で、今回の事例では事実上感染の疑いはない、というのが現場関係者の意見です。大学の研究者の先生などは「感染の可能性は捨てきれない」とコメントしていますが、こういう場合マスコミに「100%ありませんか?」と問われて「100%ありません」と断言する専門家は普通いないわけで。
と長々と書いてきましたが、別段二年前の厚労省の通達を読んでいながら完全に無視した病院を全面的に擁護する気持ちはないのです(通知が県経由で来てなかった所は更に気の毒)。ただ少なくとも現在のように「全国紙の一面トップで」大々的に取り扱うような危険性のある話ではない、ということが云いたいわけです。


昨今のマスゴミは「叩ける対象」を見つけるや否や、ハイエナもかくやと思わされる程、喰らいつき、相手が息の根を止めるまで徹底的にバッシングします。
勿論犯罪行為をしたならば法に則って裁かれて然るべきでしょう。偽装表示すれば、それ相応の制裁を受けるべきでしょう。ですが、それは法や規則に則ってされるべきであって、マスゴミによる「大衆裁判」による私的リンチではない筈です。マスゴミのターゲットにされた個人・団体の行った行為と、マスゴミが煽ったことによる私的制裁が著しく乖離し過ぎています。
勿論マスゴミはそれらの行為を「一般市民の代弁者」として行っていると主張し、事実その側面もあるでしょう。ですが基本的にこの国のマスゴミ、特に「進歩的」「良心的」と(特定の層から)称される新聞社・テレビ局は、日本の恥部だけを徹底的に取り上げ、さも世界にはユートピアもかくやという素晴らしい国々が存在し「それに較べて日本は」という論法をひたすらとり続けます。
勿論、日本にはない素晴らしい政策を行っている国はあるのでしょう。見習うべきところもが多いのでしょう。ですが、正の面があれば必ず負の面があるのです。
流石に最近は一般の人々にも実体が明らかになりつつありますが「永世中立国」のスイス、「高福祉国家」の北欧諸国などは未だに幻想を持って語られています。そうそう、それ以前には日本の北の方にある「地上の楽園」を羨む記事が大々的に取り上げていましたね<「進歩的」「良心的」勢力の新聞社・テレビ局。


ぶっちゃけたところ、彼らマスゴミにしてみれば「日本は悪の国」であってくれた方が都合が良いのです。日本以外の諸外国は「地上の楽園」であって欲しいのです。その「日本の悪」を追求する俺たちって格好良い、というヒロイズムに浸ることも出来ますし「無知蒙昧な一般市民」を「(諸外国では既に達成されている)理想国家」に導いてやる、という選民意識まで満足させることが出来るからです。
だから赤い新聞さんは「日本人以外の人間」が犯罪を犯したところで「日本人が」犯した犯罪と誤認させるべく努力を怠りませんし、爆弾テロリストを正規雇用していた新聞社は「ありもしない、日本人による悪徳」を全世界に発信しても「日本の道徳<諸外国の道徳」という図式に資する一環としか考えていないので、まるで平気なのです。
勿論、当該新聞社の記者が全員そうだとは云いません。真っ当な記者さんもいるのでしょうが、特に今回問題になっている新聞社には、うちの病院も明かな事実誤認の記事を書かれたこともありますし、こちらに「100%落ち度がないのに」そこの記者に突然怒鳴りつけられたことがあります。その私怨が混じっていることは否定しませんが、少なくとも自分の接した記者は明らかに「ヤ」のつく自由業の方々と殆ど変わらない態度だったことだけは付記しておきます(注.その際、別の新聞社の記者たちとも接していますが、そちらは至って紳士的な態度でした。大体この時は不祥事のニュースではなく「良い方の」ニュースでしたし。それで脈絡もなく怒鳴りつけられた自分の立場って。。。)。


ともあれ、新聞社にせよ、テレビ局にせよ、戦後は「表現の自由」の名の下に、かくの如く好き放題やって来たわけですが、ネットの普及で彼らの「日本悪、諸外国正義」の図式は崩れ始めています。
無論ネットが万能なわけではないことは重々承知ですが、ネットやっている人間にしてみれば「ニューヨークタイムズで日本が批判されている」という報道に接しても「またオーニシか」としか思いませんし「南ドイツ新聞でも批判が」と聞かされても「あの反日親中極左新聞ね」としか思いません。「北欧では高福祉政策が」と云われても「じゃあ、割の良い兵器産業でも始める?」の一言で片づいてしまいます。
これらのパラダイムシフトを真正面から向き合って乗り越えるべく、一つ一つの問題事例を丁寧に、一方的ではなく中立的な立場で議論を盛り上げ、問題解決に一役立つような報道姿勢を取れば、マスコミはこれからもそれなりの社会的地位を保てるでしょうが、今のような上から目線の報道、はたまた扇動報道を続けていれば、ネットの報道と大差なくなります。そして行き着く先は、お隣の半島の南側で現在起こっている最悪の扇動報道でしかなくなります。


正直個人的には、ネット報道は過激になって行きやすい点は非常に憂慮しています。特に最悪の見本たる隣国の様子を見ていると(その場のノリで素人大統領を選出したり、捏造報道で10万人クラスの反政府集会が勃発etc)。
正直なところ、というより純経済的側面からだけ考えれば、ネット上で他者や他国への反感を煽りたてても(一部では儲けを出す人間はいるのでしょうが)、トータルでみれば損失の方が大きくなることはまず間違いないでしょう。ですからせめて新聞・テレビの報道は「冷静に客観的に」と望みたいところですが、今のマスゴミ、特に赤社と侮社あたりは「わざと捏造紛いの報道を流し、後に真実を知った人間が反転して極端な排斥主義に走らせることを目的にしてるんじゃないか?」という疑惑さえ抱いてしまいます。


理想論でしょうが両者が最初から「正確な実態」を報道し、それでも「共生社会を目指すため」社会を変えていこう、と主張していれば、それはそれで社会の木鐸たるマスコミの役割を果たしていると云えるでしょう(それに対する賛否はあるにせよ)。
しかし彼らがやっていることは違います。
「○○○は一方的な被害者です。だから権利を差し上げましょう」
このようにずっと洗脳されてきた人間が、歴史的事実を知った時どう思うでしょう? 「騙された。もう新聞社も○○○も信じるものか」としかなりません。


書いてて珍しく熱が入りすぎ、非常に長くなりました。
この話に結論じみたものを付けるとすれば「事実は事実として報道しよう」ということ以外ありません。ただ逆に云うと、今のマスゴミはそれすら出来ていないわけで、かと云ってネットでの真偽不明の話題が一人歩きするのもまた困ったもので。
ともあれ、マスコミが「正しい第四の権力」たらんとするなら、せめて「事実を事実として」報道して下さい。それだけがせめてもの願いです。。。