Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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最後に今回分の「クララの明治日記 超訳版」解説を、いつも通りにお逸とユウメイに。
【クララの明治日記 超訳版第10回解説】
「今日は早速本題に入るけれど、今まで“良い人”の典型だった小野氏のいきなりの変貌。
そりゃあ、火事と喧嘩は江戸の華、とは云うけれど……」
「クララ、小野氏を疑ってますわよね、完全に……」
「原文はもう少しソフトに書いてあるけどね。可哀想に、ちょっと疲れちゃったのかな?」
「仙台から裸一貫、祖母の形見の和歌と絵だけ持って上京し、役人としては宮内庁、民間人としては報知新聞で編集委員を務めながら、日本の未来を案じて、となると分からないでもありませんわ」
「そう考えると、文字通り日本の命運を支えたうちの父様って凄いよねー」
「はいはい、アナタの父親自慢は結構ですから、続きにいきなさい」
「ちぇっ、分かったわよーだ。この後、クララの日記で小野氏が登場する回数は急速に減っていきます。そもそもこの小野氏、主な登場人物のその後が比較的はっきりしているクララの日記の主要登場人物の中で《その後》が全く分からない希有な人物でもあります」
「歴史の波に飲まれ、足跡を残せなかった方ですのね、お気の毒に」
「歴史に名を記すことだけが人生じゃないんだろうけどね、でもクララの周りにいた人がいずれも後年事績を残していることからいっても残念。
さて話変わって。我が国民は本当に好奇心旺盛だよねー。『外人から珍しい物を預かって、一晩のうちに精密に複製してしまった』なんて話もあるし、目新しい物好きだったんだね」
「でも珍しい物好きは世界の何処の国民もそうだと思いますわよ。手先の器用さは確かでしょうけれど。あと万国共通といえば、美白についての拘りもそうかしら?」
「チッチッチッ。我が国ではただ肌が白いだけじゃ駄目なんだな。白粉の白に、紅をさした艶めかしい唇からチラリと覗くお歯黒の黒、その絶妙のコントラスト。それこそ、江戸の美の一つの極致ってもんよ! 残念ながら、今の日本人の感性では受け入れがたいので、お歯黒の美しさが時代劇でも再現されることは殆どないのだけれど」
「へー、そういうものですの。でもわたくし、以前こんな主張を読んだことがありますわよ。
『日本女性は江戸時代はお歯黒をつけるほど黒を綺麗な色とみなしていた。しかし明治になって西洋人が持ち込んだ黒人差別のせいで、白を綺麗な色として崇めるようになった』って。確か筆者は……『差別をなくす云々の会代表』とかいう肩書きの方でしたけれど。これって、違ってまして?」
「……メイ。マヂモンの基○外の主張をまともに取り上げる必要はないから。歴史を歪曲したり“コリエイト”して、逆差別の恩恵を受けようとする輩は、歴とした歴史と文化に対する凶悪な犯罪者だから!」
「……落ち着きなさい、お逸。どうどう。
コホン、なんだか、とてもマズイ展開になりそうのでこの話題はここまでで……といっても、こちらの話題も十分に地雷の気がしますわね、中原氏へのクララの対応ですけれど」
「こっちこそ真性の差別だよね。今時の『イケメンに追い回されれば純愛、キモメンに追い回されたらストーカー』って、話と全然変わない気がする。。。」
「……コメントに困るのでこの話題もここでストップに致しますわよ。さて、危険な話は今度こそ切り上げて残りの話題のうち、生き人形の話はまた別の機会にするとして、最後のところの“クララの初歩の日本語買い物講座”ですけれど?」
「なんかその光景が目にはっきり浮かぶよね。しかし前から不思議なんだけど、なんで外国人が片言の日本語で質問してくると、答えるこっちまで片言の日本語になっちゃうんだろう?」
「そんなこと知るわけがないでしょうに! わたくし、清国生まれですわよ!」
「国は例示だよ。これって、何処の国の、何処の人たちでもそうなのかな? 海外旅行経験の多い方、是非経験談を教えて下さいませ」
「今週はとりとめありませんでしたけれど、この辺で。
次回はブログ主の筆が上手く乗れば、わたくしの養父母初登場の回となる予定ですわ」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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