Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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唐突ですが日本の医療事情のお話。
巷のマスゴミや野党政治家には未だに「日本の医療は高額でけしからん」という声が満ちあふれているわけですが、現段階においても如何に日本の医療費に関する環境が恵まれているかのお話。
先般当院の薬事委員会で二種類の放射性医薬品が採用されました。委員会に放射線科の医師が参加せず、薬の概要として「再発性か難治性のリンパ腫の薬」であり「セットで使用」ということしか分からなかったので、業者を呼んで解説して貰うことに。
業者曰く「二種類の新薬ではなく、一種類はまず薬が効くかどうかの診断薬で、もう一種類が遺伝子を組み換えることで癌を治療する薬です」。
効果も少なくとも資料にあった治験成績を見ると素晴らしいようで、凄い薬もあるものだと思いましたが、凄いのは薬の中身だけでなく、お値段もでして。
さて、ここでクエスチョン。この二種類の放射性医薬品である注射のお値段は一セットいくらでしょうか? <続きを読む>前に少し想像してみてください。
ちなみに。ちゃんと国民保険に入っていれば、収入により額の多寡はありますが、現実的に払いうる支払限度額があるので一定額以上は払う必要はありません。
ではシンプルに回答です。
診断薬=1,669,000円。治療薬=2,365,000円
今まで殆ど助からなかった人間の生命が「たったの400万ちょっと」で救えるのです。わー、なんてお安いんだー(棒)。
ちなみに。諸外国も為替レートの変動で多少の変動はありますけれど、ほぼ同額で発売しているそうですが、アメリカでこの薬の投与を受けられる人は、月額保険料を一体幾ら支払っているのでしょうねー。あと、マスゴミの皆さんが大好きな北欧諸国だと、簡単にこの薬を使わせて貰えるんでしょうか? 予約から半年後に受診できた頃には、きっと本人亡くなってますよ?
それでも「一般庶民の代表を気取るマスゴミ」なる輩は「医療費が高い。国が悪い。北欧みたいに〜(以下省略)」。
現在の医療制度は完璧とは云いませんし、厚労省というか財務省の医療費削減がおかしな論理に基づいているのは間違いないのですけれど「国民の負担を減らせ。子供は全員無料化。病院は24時間やって当たり前。夜間の方が空いているので行きやすい」などなど、マスゴミも荷担して大衆迎合路線に走った結果、現在の皆保険制が崩壊し、アメリカ式医療体制になったら、取り返しが付かなくなるわけですが……人気取り優先の政治家も視聴者の喜ぶことしか放送しないマスゴミもそんな未来のことはこれっぽっちも考えていない現実を考えると、暗然たる気持ちにしかならず。。。