Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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今週も「クララの明治日記 超訳版」その第101回をお送りします。
なお過去ログは、以下のように収納しております。
明治8年8月分明治8年9月分明治8年10月分明治8年11月分明治8年12月分明治9年1月分明治9年2月分明治9年3月分明治9年4月分明治9年5月分明治9年6月分明治9年7月分明治9年8月分明治9年9月分明治9年10月分明治9年11月分明治9年12月分明治10年1月分明治10年2月分明治10年3月分明治10年4月分明治10年5月分明治10年6月分明治10年7月分明治10年8月分明治10年9月分明治10年11月分明治10年12月分明治11年1月分明治11年2月分明治11年3月分明治11年4月分明治11年5月分明治11年6月分明治11年7月分明治11年8月分明治11年9月分明治11年10月分明治11年11月分明治11年12月分明治12年1月分明治12年2月分明治12年3月分明治12年4月分明治12年5月分明治12年6月分明治12年7月分明治12年8月分明治12年9月分明治12年10月分明治12年11月分明治12年12月分
今回分は、初めて父親と長い話をしたクララ、そしてお逸に対するの分かれの報告の話がメインとなります。今回分は区切りの関係で非常に短めで失礼致しますm(_)m。


1879年12月8日 月曜日
このところ小さな地震が頻繁にあるので、時々恐ろしくなる。
大地が足下で揺れるのは死ぬほどこわい。
パチェルダー夫人がみえ、恐ろしい地震の話をなさり、私の恐怖感は軽くなるどころではなかった。
サンフランシスコで地震に遭ったことがあり、下田でも地震の破壊の跡を見たことがあるそうだ。
「気圧計が一日中大変な勢いで下がっているから、もうじききっと地震があるわよ」
夫人は妙に哀れっぽい声をした奇妙な方で、六十に近いに違いないのに、とても若作りだ。
ドイツ語の授業は目茶苦茶で、ジェイミーは「手に負えない」というより他ない。
普通のドイツ語をひどい英語に訳したりするので、みんな笑い出してしまう。
ジェイミーは水曜に、キャロルの練習に連れて行ってくれることになっているが、馬に乗ってきて、私を後ろに乗せてあげるという。
ジェノア公爵が今日本にみえているが、今晩、工部大学校で歓迎会があった。
夜。母とウィリイは夕食に出かけたし、アディもまたビンガム家へ行き、父と二人になったので、初めて父と長い話をした。
私は将来の計画のことを父に話し、ミス・ティクナーのくれた励ましの手紙を読んで聞かせた。
父もセアラおばさんの手紙を見せてくれ、昔の話をしてくれた。
私は父についてあまりにも知らなかったし、もっと知ろうとも努めなかったと思う。
父は金曜日にサンフランシスコへ発ち、私たちも一月の便で出発の準備をしている。
突然だが、こうすることが私たちの務めであり、神の思し召しでもあるようだ。


1879年12月9日 火曜日
フィッツジェラルド夫人の欲しがっていた刺繍した品物をお逸と今朝本町に買いに行った。
大山夫人は赤ちゃんが亡くなって以来ずっと加減が悪いので、先に見舞いに行ってからにしようかと思ったけれど、リーランド夫人と本町で十一時に会う約束をしていたので遅すぎた。
リーランド夫人は店でもう待っていて、気に入ったのがじきに選べた。
間もなく、ビードン夫人を先頭にイギリス人たちがドヤドヤと入ってき、店員に威張り散らしたが、ガウンやテーブルクロスを百ドル以上も買った。
お逸はこんな粗野な外国人は見たことがないので、吃驚して見ていた。
リーランド夫人は大きな青い眼を更に大きくして、石のようにじっと見ていた。
帰り道、お逸と帰国の話をしたら、とても悲しそうにしていた。
どうしてなのかを詳しく説明したが、お逸はすっかり分かったと思う。
ヨナタンダビデのように固く結ばれたお逸とどうして離れられよう!
来日以来知り合いになり、愛するようになった人たちが急に、私たちの生活に関わりがなくなってしまうなんて! 
なんと悲しいことだろう!
母と聖堂のアジア教会の会合に行った。
ガビンズ氏が日本の古代史について、ターリング氏が日本の古代法について論文を読まれた。
ターリング氏は弁護士なので、こういうことに当然興味を持っており、たくさん質問がでた。
ジェイミーがいて、車に乗せてくれながら「明日は、鞍を持って来ますからね」と云った。
ディクソン氏が今晩父に別れを告げにいらっしゃった。