Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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今回はweb拍手から頂いたメッセージのご紹介と解説です。
>面白そうな本の情報ありがとうございます。クララの日記の「上」、日本にいるのならすぐに注文するところです。
この方はフランス在住だそうです。遠いところから有り難うございますm(_)m。
しかも「クララの明治日記」のフランス語版をお持ちで、既に読み終えていらっしゃるとのこと。
フランス語版の存在は全くの初耳でしたので(英語版なら所有しているのですが)、フランス語、皆目読めませんが、コレクターズアイテムとして探してみようかと。
>「つながりあう知−クララと明治の女性たち」とても面白そうですね。内容をお教えくださると嬉しいのですが。
はい、ではこの本「つながりあう知―クララと明治の女性たち」の簡単な解説を。
内容的には前半はうちの超訳版解説と同様「クララの明治日記」の一部を抜粋して、クララが日本で感じたことをそのキリスト教的思想背景から探ったり、クララの周囲の人たち(森家・津田家・勝家・富田家など)の解説で、超訳日記の解説の、総合まとめのようなものです。
後半は少し毛色が変わって、共にクララと関わりのあった、第二次大戦以前の日本を代表する二人の進歩的女性――渡辺筆子さんと津田梅子さんの話題になります。
社会福祉活動家となった渡辺筆子さんは一時期クララの家で勉強していて、既に超訳日記にも少し登場していますね。帰国直前にも一瞬だけ出番があります。
津田塾大学の初代学長の津田梅子さん(津田仙氏の娘)は、クララの日記の中では二度目の来日以後、少し登場するだけなのですが、日記が書かれなくなって以降、つまりクララの日本での後半生においては最も親しい友人になります。
この本にはクララの梅子宛の手紙が紹介されており、その冒頭は「最愛の梅子」から始まっています。残念ながらこの本では津田梅子との関係については20頁少々しか割かれていませんが、明治の女子教育と津田梅子、そしてそれを間接的に支えたクララについてはまた別の本がありますので、改めて紹介させて頂きますね。
ともあれ今後とも当サイト、御贔屓に願いますm(_)m
……ということで解説版の方、日本の時事ネタは今更ながら少しは控えようかと(笑)。