Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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>そうなんですよね。勝海舟への評価は大きく分かれるのですよね。
>でも、「同じ墓に入りたくない」という妻の言葉はずしりと響きます。これだけは、もう、取り返しはつきません。
>でも、何人もの女をもった夫に対する妻の言葉としては、今の感覚からいえば当然ですよね。
一応勝海舟のために弁明しておくと。
江戸時代、旗本というのは公務以外では原則として「外泊禁止」でした。
吉原でさえ実はそうで、だから旗本が吉原に一泊して朝帰り、なんて時代劇のシーンは大嘘。この「決まり」は旗本というのは元来「有事の戦闘要員」であることを考えると当然なのですけれどね。
だから、ある程度の地位があり、経済的余裕がある旗本家の屋敷には、妾さんが住み込んでいる(大概は使用人として)事例が普通にあったようです。だから海舟の行為自体は当時としてはさほど奇異ではなかったのです。
ちなみに海舟は明治期になっても公務以外、殆ど外泊をしていません。それどころか「旅行に出かけ外泊をした」という記述が極めて珍しいと云うことで取り上げられるくらい。
この辺は海舟が「骨の髄まで旗本だった」ということの間接的な証明にもなりますね。
(もっともクララも日記で書いてますが、明治十年前後までは暗殺を警戒して外出そのものを控えていたようですけれど)
ただねぇ……最後の最後まで、海舟の身の回りの世話をしていたのは、お逸の母親であった妾さん(増田糸子)だった、というのは、たまらなかったでしょうねぇ、正妻としては。
それでも、たみ夫人、お逸と物凄く仲が良かったのはクララの日記からも明らかで。
お逸の娘さんもとても優しいたみ夫人が大好きで、一定の年になって初めて本物の祖母ではなかったと知って本当にショックだった、と史家に語っています。
……うーん、弁護のつもりが書けば書くほど、たみ夫人が素晴らしい人で、海舟が「家庭人」としては全然駄目人間だったことしか浮かび上がってきませんねw。