Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの日記 超訳版第2回−2

1875年8月27日 金曜日
「斯てその苦しみのうちにてエホバを呼ばわりたれば、エホバこれを艱難より助けいだしたもう」
 神様は私たちの訴えを聞き届けて下さった。神様のお力が十分よく分かったので、私たちはこれからも神様のご加護が頂けることを固く信じて疑わない。
 我が一家に救いの手を差し伸べてくれたギデオンは、政府の高官である勝海舟という人物だった。勝氏は困窮については何もご存じないまでも、私たちの到着のことは耳にされていた。
 先日、すべての望みが失われたとき、私たちがこの国で設立するためにやってきた商法学校への寄付として、勝氏が千ドル贈って下さったのである。これはこの国だと広大な敷地と屋敷が十分に建てられる金額だ。
 ほんの僅かなそよぎでさえも、神様に対する私の信頼を傷つけることができようか。またどんなに強い反対でも、神様に対する私の信仰を揺るがすことがどうしてできるであろうか。いいえ「我らは目に見た」(ヨハネ第一の手紙一章)のである。私たちは神の子イスラエル人のようにじっと立って、主の救済を目の当たりに見たのだった。永遠に神の慈愛と慈悲を讃えて歌っても足りないだろう。