Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第18回−4

1876年7月28日 金曜日
昨日の夕方、ヘップバン夫人がメアリ・ビンガムの結婚式にこちらへいらっしゃった時、一緒に先生のお宅へ行くことになった。
ヘップバン氏の横浜のお宅では、夫人はいつも私に軽い綺麗な仕事をさせて下さったので、私はエデンの園にいるように気持ちになっていた。
ヘップバン邸の朝はまず冷水浴から始まる。朝食後、夫人が銀やガラスの食器をお洗いになるのを手伝い、花瓶に花を活け、夫人が原田氏から日本語を習っている間、オルガンの練習をした。
それから、キーキーと鳴る小さなオルガンでハツに音楽を教え、お昼まで読書をして過ごした。昼食後、夫人は来客にお会いになり、四時に私たちは夫人の馬車で外出した。そして夕方は「サムズ」でクローケーを。それから、とても音楽がお好きで、素晴らしいテノールの持ち主でいらっしゃるヘップバン先生と歌ったり、オルガンを弾いたりした。夫人は縫い物も教えて下さって、私はエプロンを作った。手紙を書き写す仕事も手伝わせて貰った。コールズ夫人には縁かがりと型染めを教えて頂いた。
横浜では同じ年の少女何人かとも知り合いになった。アニー・ブラウンのところでルース・クラークとメーベル・ブルックに会った。私はメーベルが気に入ったが、丁度私と同じくらいの年の、とても陽気な少女である。
今日になってウィリイから手紙が来たので、明日の朝、父と横浜を発つことになるだろう。私はヘップバン夫人と美しい邸宅が大好きなので名残惜しい気分だ。