Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第27回−3

1877年2月15日 木曜日
午後いつものように出かけることにしたのだけけど、今日は人力車ではなく徒歩で行くことにした。
ヤマト屋に行ってノートを買い、次に宝石屋で鎖を買い、額縁屋で絵を額縁に入れて貰った。それから歩き回って、私たちには大きな魅力である絹や陶器の店を覗き、桃色の絹地と小さな可愛い花瓶を三つ買った。
そして三浦夫人のところへ、生まれたばかりの赤ちゃんを見に行った。とても可愛らしくて、目鼻立ちもそれは小さなものだった。帰る途中、芝に寄って豆本と紙人形を買った。
「ごめん下さいませ。ホイットニーさん、いらっしゃいますか?」
夕方になったら、矢田部氏がまたやって来た。本当にこの方は、一週間も我が家に来ないではいられないのかしら?
母は眠ってしまっているし、ウィリイはハミルトン氏と食事に出かけているので、私が着替えて下に下りなくてはならなかった。
私が沢山買った日本の伝説集をアメリカに持って帰ろうと思っていて、矢田部氏はその一冊を訳すのを手伝って下さった。
手伝って下さったのだけれど、どうしてもうち解けられなかった。私の側に坐ろうとするのが、嫌でたまらない。