Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第30回−10

1877年5月17日 木曜日
朝早く藤沢を発ち、神奈川へ向かった。
何度か官営宿屋に寄って休息し、五時に神奈川の駅に着いた。
そこで人力車の車夫たちに別れの挨拶をすると、一団になって待合室にやって来て返礼した。しばらく付き合ったこの人たちに親しみを感じていたから、別れるのは本当に残念だった。
汽車は我が家の方へ向かって出発したが、車掌さんは顔と眼が角張っていて眉がほとんど垂直な面白い人で、ずっとアディと私ににたにたと笑いかけていた。
東京駅で父が待っていてくれ、木挽町に着いたら、テイとウメが迎えに出て来た。
万事めでたし。本当にありがたい。