Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第31回−11

1877年6月12日 火曜日
今日授業が終わると、母は今度の金曜日に予定しているお客のために横浜へ買い物に行くことに決めた。
昨夜のひどい風による恐怖が嘘のように朝は晴れ上がっていたので、午後一時に出発した。
汽車の中で知人には誰にも会わず、とても眠かった。
横浜では店から店へせっせと飛び回って、沢山買い物をした。
ホール・アンド・ホルツにいた時、外を通りかかったのは他でもない、竹村氏ともう一人の随員を連れた徳川公だった。
しかし私たちは声を掛けたくなかったので、外に出なかった。嵐のため船が出航しなかったらしい。
ウィリイが徳川公たちの名前の書いてある署名帳を持って帰ってきた。
私の署名帳に大久保氏は丁寧な英字と漢字で「日本東京大久保三郎、Sabooro Ohkubo」と書いてあるのに対して、ウィリイのにはカナで殴り書きしてあったので、我が兄貴はこの侮辱に憤慨している。