Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第36回−3

1877年11月25日 日曜日
今日はコクラン先生のお説教だったが、とても面白いためになるものだった。
いつのお説教もためになるものばかりなので、忘れないように書き留めておけたらよいのにと思う。
午後、私の生徒たちは皆来たけれど、私は彼らに教えることができないような気がした。
今日はマルコ伝十一章、キリストがエルサレムに乗り込まれるところと、イチジクの木の話の所を話すことになっていた。
しかし、私は周りに集まっている人たちの顔――熱心な顔もあればたいして気乗りしない顔もあるが――を見ているうちに、私にはどうしても教えられないと思った。
あまりにも重い責任である。
一週にたった一回の魂の糧――それも貧しい糧――を与えられる九人の魂。
残り時間は全てそのか弱い種に反対の影響が作用するのだ。
ああ、神様。この人たちの魂を私の責任にしないで下さい。
私にはとてもこの重い責任は負いきれません。