Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第37回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第37回】
「あれ? メイ、日本にいなかったんだ。全然気が付かなかった」
「……………………どうせ、わたくしなんて………………………」
「わぁー! ごめんごめん。泣かせるつもりはなかったんだって」
「な、泣いてなんかいませんわっ! ちょっと悔しかっただけっ」
「年明けしたら引っ越ししてくる予定でしょ、クララの家の前に。
そうしたら“ユウメイ大勝利! お逸さん、涙目!”じゃないの」
「……それでも“いいところ”は貴女と貴女の父上がもっていってしまいますけれどもね」
「でしょでしょ? 私は兎も角、やっぱり父様よね!
今回も父様のクリスマスプレゼントの持ってき方、最高でしょ?」
「はいはい、いつもの父様自慢は結構ですから、解説に入りますわよ」
「とはいっても、今回は殆ど解説すべき点はないけどね。
クララ一家の日本でのクリスマスも、これで三年目だし」
「じゃあ、今回から本格的に初登場した方達の紹介は?」
「そうだね、では、まず謹言実直な種田誠一さんのご紹介。
この方は渋沢栄一に命じられ、銀行業務研修のためにアメリカに4年留学。この年、日本に帰ってきたところです。
で、この時点ではまだ後の話になるのですが、東京馬車鉄道を設立し、東京に本格的な馬車鉄道を普及させることになります」
「それで、その種田氏に呆れられていた横山氏というのはどなたですの?」
「これが分からないのよ。ただ森氏の親族でしょうね。森氏、元々は横山性だったから」
「ということはご兄弟かしら?」
「いえ、多分それはないのよ。森氏には元々四人、お兄様がみえたのだけど、皆さん……。
その中でも一番有名なのは四男の横山安武氏だけど、この方の最期は有名よ。
政府批判した一文を集議院の門扉に掲げて、割腹自殺したことでね。この死が西郷さんを動かし、中央政府改革に走らせるのだから、ある意味で歴史的な死ともいえるわ」
「いま資料を捲ってるけど、でも森氏は“馬鹿なことを”と憤慨してたみたいね。
合理主義の塊である森氏らしいと云えば、森氏らしいですけれども」
「でもクララの日記に出て来るこの横山氏が本当に森氏の身内だとしたら、本当に極端から極端に走る家系だよねー」
「……当時の人もそう思っていたみたいですわね。その結果が森氏の悲惨な最期に繋がることを思うと、本当にお気の毒だとしか云えませんわ」
「さて、森氏の将来についてはまた改めて機会を設けて説明することにして。
クララの最初の日本滞在時期において一番楽しかったと思われる1877年はこうして幕を閉じます。この翌年はクララにとって、ホイットニー家にとって大変辛い年になるのですが、それはまた来週以降で」
「連載も一年近くなってまいりましたので、ここで数度、総集編もしくは人物紹介編を挟ませて頂く予定ですわ」
1878年になってやっと出番が回ってくる“わたし”も登場予定なので、4649!」
「ちょっと! いまのどなたですの!?」
「……クララ曰く“あの大きなフィジー諸島の住人”よ。
この人と関わったら、諦めなさい。クララの日記の原文からして、漫画やラノベに出て来るようなキャラを地でいってる人なんだから」
(終)


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