Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第42回−8

1878年3月9日 土曜日
今日は客間の大掃除をしたのだけれど、他の部屋はまだ乱雑な状態だ。
どうしても家の整理がうまくいかなくて、私は時々本当にがっかりする。
家の中を、綺麗に住み心地よくしておきたいのに、この家はなんとも殺風景だ。
ことに近頃は、綺麗にしようとすればするほど乱雑になるような気がする。
それで勉強の方も疎かになる。
お掃除をしてから亀戸に行ったが、今日の外出は失敗。
そっちこっち歩き回ってから太鼓橋を見たり、白い牛や石の亀を見物し、天神様に敬意を表して早々にそこを出た。
群衆がうるさくてやりきれなかった。
実に無作法な子供が大勢いて、何度指を差されたか分からない。
亀戸を引き上げてから、浅草に行った。
少しは外国人慣れもしているだけあって、こちらの方がずっと居心地がよかった。
お馴染みのお婆さんのところに寄って人形を買った。
お婆さんは、しきりに私の日本語を褒めてくれた。
とても可愛らしい、豆つぶぐらいの湯飲み茶碗や、急須や、小さい五重の塔も買った。
亀戸の住民に比べると浅草の人たちは驚くほど親切だ。