Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第45回−8

1878年4月24日 水曜日
お逸が遊びに来た。
でも、なんだかつまらなさそうな表情をしているので、水を向けてみると、お兄様が休暇を終えて海軍兵学校に戻るということだ。
お兄様をからかうことが、お逸の最近の最も楽しい娯楽なのだ。
母が、ド・ボワンヴィル夫人を訪問している間に私は富田夫人を訪問し、そこで杉田夫人や津田夫人にお会いした。
その後アルバムを頂きに、福沢先生のお宅に伺った。
けれど行ってみると、家は閉め切ってある。
偶然な軒先にいた見覚えのある使用人に尋ねてみると、先生はお子さんを連れて箱根にいらっしゃって留守とのことだった。
がっかりして帰ろうとすると、慌てて男が付け足した。
「奥様ならいらっしゃいますけれど」
私はそこで中に入って奥様にお会いすることにしたのだけれど、奥様が英語をお出来になったらもっとお話がうまくいったであろう。
帰ってみると、ユウメイからの伝言が届いていた。
『わたくし、本日は一人で留守番を致していますから、クララさんがもし来たいのなら来てもよろしいですのよ?』
……つまり、一人で淋しいから私に遊びに来て欲しいと云うことだろう。
夕食後、隣家のマッカーティー先生のお宅に出かけ、ユウメイと新聞のことを相談したり、記事を書いたりした。
私たちの新聞は、驚くべき才能の見せ場になる筈だ。
九時になってウィリイが迎えに来た。