Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第45回−9

1878年4月25日 木曜日 母の誕生日
朝日が窓の格子を通して射し込み始めた頃、私は窓辺で囀る小鳥に目を覚ました。
まだ四時だったけれど、私の体は痛みをおして――昨夜は寝付きが悪く、十ニ時になってやっと寝苦しい眠りについたのだった――起き上がった。
母の誕生日なので、驚かそうと思ったのだ。
急いで服を着て庭に降り、母の誕生日の花である躑躅を探した。
母は誕生日には決まって躑躅を飾るのだ。
庭には見つからなかったので、夕べ買っておいた赤い躑躅を飾り、ユウメイの家に白いのを貰いに行った。
母のベッドの横に丸いテーブルを置いて、その上にプレゼントを並べた。
今日は生徒たちも残ってお昼を一緒に食べた。
母を感心させるような素敵なお料理が出来て、母がおいしそうに沢山食べてくれたので嬉しかった。
ここのところ母はあまり食欲がないのだ。
今日はアニー・トルーの誕生日でもあるので、アディと一緒に誕生祝いに行った。
アニー・ブラウンも来ていたけれど、頭痛がするとかだったし、私もあまり気分が優れなくて遊ぶ気にも喋る気にもならなかった。
私はいつもはこんな風ではないのだけれど、アニーはいつも気が抜けているし、その上に今日は頭痛のせいで不機嫌だったのだ。
母がダイヴァーズ夫人や、工部大学校のダイアー夫人を訪問して面白かったということである。
ウィリイはディクソン氏のところへ行ったが留守だった。