Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第57回−6

1878年9月20日 金曜日
およしさんが大雨の中を赤ちゃんを連れてみえた。
それから一日中、お逸が来ていた。
いろいろ面白いことを教わったが、それはスクラップブックの方に書き留めておいた。
「クララ、貴女だけよ、私が友達といえるのは。本当にあなたのことを愛しているんだから!」
お逸はかき口説くように、私にそう熱心に云った。
晩になってから、渡辺おふでさんから手紙を貰った。
彼女は悩んでいる。
というのはご両親がずっと以前に誰かに彼女をお嫁さんにあげると約束されたので、彼女は田舎に行って平凡な田舎の女にならなければならないのだ。
あんなにも勉学に励んでいたのに、可哀想に。
子供を簡単に他人にあげてしまうこの習慣は本当に野蛮だ。