Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第68回−1

1879年1月6日 月曜日 
今日は起きて階下に下りていったが、一日中だるくて苛々した。
あまりすることがないのも苛々する原因だったかも知れない。
お逸、梅太郎、小鹿さんがみえた。
小鹿さんはとりわけ快活で助かった。
ウィリイは可哀想にあまり休めない。うちの使用人の入れ替えが激しいのだ。
ヤスは悪事を働いているのがばれた。
彼は庭師に三ドル余分に請求させてその分を自分が取ろうとしたのだ。
庭師は正直者らしく、余分のお金を返しに来て謝罪した。
それでヤスは首にした。
他にも同じようなことをしていたのかも知れない。
勝夫人という後見人があるのは本当に幸せだ。
奥様がケライだかカロウだか、とにかくサムライの出の人を寄越して下さって、この人が使用人を雇ったり、暇を出したり、使用人の給料を支払ったり、台所や車夫の勘定を一切見張っていてくれる。
私たちが留守の時は家を監視もしてくれるし、いつも丁重にお辞儀をし、丁寧な言葉で話をする。
「外国の方の家だけでなく、日本人の家でもこういった役割をする人が絶対不可欠なのですよ」とは奥様の弁。
使用人は不正直であるし、町人階級は信用できないからだ。
勝家はこの役目をする仲介者がいるが、この人は子供の家庭教師でもある。
これにより一家の主婦は、目下の者と直接金銭のことで衝突することがないようになっている。
私たちがそういう人が必要だということに気付かないうちに、勝氏はちゃんと人を付けて下さったのだ。