Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第94回−1

1879年10月1日 水曜
今朝は朝の光がとてもまぶしく、いつもより早く目が覚めた。
しかし、日の出の美しさにその甲斐はあった。
もっとも、茜に染まった雲が消えると、朝は冷たく灰色になった。
人の一生も、初めは希望に溢れていたのに、時満たぬうちにみじめに終わってしまうことがある。
私の一生もそうならないよう、神にお願いするしかない。
本当に神さまには感謝しなくては。
昨日、お祈りした以上のものを叶えてくださったのだ。
でも驚くにはあたらない。
もし母にお金か服をくださいと云って、母がくれたからと、びっくりすることはないように、神が私たちの願いに答えてくださったことを驚くことはないのだ。
実はもう一部屋ほしいと思っていたのだけれど、勝提督にこの上お願いするのは、厚かましくてできずにいた。
それに提督ご自身も、先日ウィリイにそれは都合が悪いとおっしゃった。
ところが昨日、息子さんと大工が来て、地面を測っていった。
もう一つは、お金が全部おさえられていて、付けの支払などが不自由なので、もう少し当座のお金が欲しいことだった。
どうしてよいのか分からないので「たまった付けだけでも払えるようお金をお送り下さい」と、ただ神にお祈りしていた。
やはり昨日、お預けしていた二千ドルの利子が勝氏から届いた。
付けにはこれで十分だ。
その上、神は私にも御心をかけてくださり、今月は月謝がいつもより多く入った。
これで母に苦労をかけずに、自分で冬の帽子と手袋が買える。