Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第102回−5

1879年12月21日 日曜
インブリー氏がマリアの人となりと、キリストの幼年時代について、クリスマスの説教をなさったが、言葉遣いが素晴らしく上手だった。
日曜学校はうまくいき、新しい女の子が二人来た。
丘の物乞いの人たちには沢山パンフレットをあげたら「イジンサン、アリガトウ!」と大喜びしていた。
夜の会はとても面白かったが、西洋人六人の他、日本人二十人が集まり、今夜の主題はエルサレムの破壊だったが、キリスト生誕について発言がかなりあった。
今朝教会で歌ったものもいくつか含めてクリスマスの賛美歌を歌ったが、とても下手だった。
「女の宣教師は時間の観念がまるで無いので驚きます」
嘆くように云ったディクソン氏は、お母様の美しい写真を見せに持ってきて下さった。
太って色が白く、柔らかな白髪で、とてもインテリ風な老婦人で、息子の手紙を読んでいるポーズをしていた。
ディクソン氏は一番上のお姉様の二通の手紙を見せて下さったが、文才の明らかな立派なものだった。
「浮気女と頑固なカルビン主義者のかけ合わせだよ」
弟であるジェイミニーはそう云ったが、手紙から推すと魅力的で、好きになれそうな人のように思える。
「クララさん達がロンドンに行ったら、会いに来て下さるといいのだが」
ジェイミーがそう云うと、私の方からこう云った。
「必ずエジンバラに行きますから、お近づきにならせてほしいですわ」