Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第110−4回

1880年1月25日 日曜  
昨晩はシモンズ家で泊まったが、この一週間のせわしなさや気疲れの後なので、ぐっすりと寝た。
奥様はなにくれとなく気を配って下さり、羽布団はまったく甘美というほかなかった。
今朝はアンガス氏が東京からみえ、ウィリイ、アディ、私とを教会に連れていって下さったが、ディクソン兄弟も来ていた。
新任のパプティスト教会牧師のヘネット氏が説教をした。
言葉づかいは洗練されていないが、平明で要領を得ており、日常生活から例を引くなど、彼の人柄が表れていた。
昼食ののち、大勢の人々が東京からお別れにこられた。
ウィリイはディクソン兄弟やその他の人たちといっしょに、荷物を確かめに船に行った。
安息日」だというのに、とても忙しかったが「一週間の満足をもたらす」のにふさわしい一日だった。
東京からここへ来る前に、勝氏についてすてきな話を聞いた。
彼は、厳寒の大晦日に、粗末な着物に身をやつし、人力車も伴も連れずに、貧困に打ちのめされた徳川旧藩土の家を歩き回って「餅代」を置いてきたという。
彼は私とアディに、ヨーロッパでおもちゃを買いなさい、百ドルもくださった〈!〉。