Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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帰ってきたクララの明治日記 第9−2回

1883年11月20日 火曜
昨日午前中、私は生徒のウタさんとお逸さんの家へ行き、それから彼女の妹の梅子のために帽子を買いに銀座へ行った。
妹さんはいつも洋服を着ている。
私たちは大さわぎをして、とうとう青いフェルトのかわいらしい小さい水兵帽と赤い靴下を見つげた。
今日は、ウィリイとアディと一緒に用事で横浜へ出かけた。
ウィリイぱ朝鮮の人と食事をし、妹と私は買物をしてから、ヘップバン夫人を訪ねた。
今日はずっと雨で、その中を私たちは大急ぎで歩きまわらねばならなかった。
駅で汽車を待っている時、一人の朝鮮人がやって来て、実に不愉快な様子で私たちをじろじろ眺めはじめた。
私たちは女の子二人だけだったので、荷物をまとめ待合室のほかの場所へ移った。
後にその人が代理公使で、朝鮮王の義兄であることがわかったが、あんなに不作法では、どうしても紳士とは思えなかった。
アディはロンドン聖書連合の日本支部を結成する中心人物になっていた。
現在会員は七十人余りあり、将来これが日本人の間に、聖書研究を前よりも盛んにするよすがになればと願っている。
ウィリイもまた無料の施療院をはじめ、やがて母の名でコティジ記念病院を建設することができるように仕事を進めて行くことになっている。