Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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 期間限定「聖杯戦争中な遠坂さん」コーナー(UBW準拠)

本日は“決着の時”です。
最終決戦へと向かう三人。そのセイバーの前に立ち塞がったのは……ということで、小次郎の一番の見せ場ですが野暮を承知のツッコミ。ギル様が門を潜った時はどうしてたの?(汗) ギル様は受肉してるから他のサーヴァントとは条件が違うのは確かですけど、あの性格からして正面から以外踏み込むわけがありませんし。
さてそのギル様ですがこちらも疑問。当初は聖杯の器を凛にするつもりが、慎二に変更したのは何故? 一応この前日の発言通りだとすると凛を聖杯にしたがっていたのは言峰で、ギルは元々そちらには賛同していなかったと。しかしだとすると、何故ギル様が言峰の云うことに従っていたのかが疑問ですけれど。
暴走し増殖する慎二な聖杯w。細かい点ですがこの一節。『ほら、見える? あの山の奥、なんか人型らしきものがあるでしょう。士郎なら確認できると思うんだけど』。凛が正確に確認出来ないものも、士郎は正確に捉えているわけで。弓が鷹の目を持っていたのは、本来の士郎の属性からなのかもしれませんね。しかしこう考えると、2月1日のビルの屋上からの凛の見え方と、地上から見上げた士郎の見え方は、幾ばくか意味合いが違ったのではないかなと、今更ながら思ったり。あと魔術に関しての描写だと、聖杯の泥に対して『アレはもう呪いに加工された魔力なのよ。カタチになった魔術を凍らせるなんて、そんなの氷結専門の術者でも難しいわ』ってくだりは、SSで魔術を書く上では何れ参考になるかなと。
そして士郎がギル様と対峙している間に、聖杯の泥を掻き分けて進む凛。『臓物をかき分けて進む作業は、とても正気ではやっていられない。この分なら精肉店のアルバイトだって怖くない。牛一頭を捌く作業だって簡単だ、と遠坂凛は開き直る』。この辺の開き直りは凛らしいなと。しかしその後のこの描写はHFで本格的に語られることになりますが、UBWルート後の、士郎と凛が直面する次回の聖杯戦争では鍵になるであろうところかと。
>>赤い地面に指をあてる。
>>……それは、黒い泥と同じでありながら、確かに実体を持ったモノ。
>>杯というモノから溢れ出し、魔力によってカタチを得た―――受肉した、この世にあってはならぬモノ。
>>「……サーヴァント……これ、サーヴァントと同じなんだ」
一方ギル様対士郎。これはプレイ直後から散々云われたことですが士郎、何故ギル様に対抗すべくアーチャーと同じく固有結界を展開することに気が付かないのかと。昨晩凛に『あの魔術―――固有結界さえ使いこなせるようになれば、ギルガメッシュに対抗できる』と云われ、あまつさえ弓の記憶を垣間見ているにもかかわらず。こればっかりは、士郎を弁護するのはちょっとばかし無理かと(苦笑)。一応論理立てて説明するのならば『アーチャーが固有結界に至った過程を、士郎が理解して初めて己がものに出来るのだ』ってところでしょうか?
そして駆け込んできたセイバーとの会話。トゥルーではこれがセイバーとの別れの言葉になるわけですが、注目したい一節はこちら。
>>あの聖杯はおまえが望んでいる物じゃないと思う。
>>……だからよく見極めておくんだ。次は、決して間違えないように。
>>「……ごめん。うまく言えない。俺はおまえのマスターには相応しくなかったんだろう。
>>だから――――」
>>おまえの本当の望みを、見つけてやる事さえ出来なかった。
今までは普通にコレは士郎自身の言葉だと思っていたのですが、前日弓の記憶を士郎が垣間見ていることからすると、これはアーチャーの言葉でもあるのではないか、という推測も出来るのですが、これは如何な物でしょう?
あと話が前後しますが、乖離剣の最初の一撃を喰らった時に弓が手助けしたのは暗示されていますが、無限剣製を展開しようとする際に“熾天覆う七つの円冠”を展開したのは『向かってくる宝具を防ぐ為だけに、丘から盾を引きずり上げる――――!』という発言からして士郎であろうと。となると、教会での対ランサー戦を見ていない以上、士郎にはやはり弓の記憶が残っていて、それを利用している?
そしてここからは怒濤の逆襲開始。逆に云えばギル様のヘタレ全開なわけですがw。しかし未だに理解出来ないのが、何故聖杯の消滅と共に、ギル様の身体に黒い孔が空いたのか。『く――――あの頭無しめ、同じサーヴァントでは核にならんとさえ判らぬか…………!』と云っているところを見ると、消えかかった聖杯が魔力のある存在を核に、再度復活しようとしたと云うことでしょうか? 正直ここばかりは、未だに理解出来ません。極端な話、士郎にせよ、凛にせよ、セイバーにせよ、この時、核として取り込まれかねなかった、ということなのでしょうか?
そして全てが決着。
士郎は『告げるべき言葉は、遠坂が代わりに告げてくれる筈だ』と、最後に『忘れぬよう自分の理想を眼に焼き付けて、ゆっくりと目蓋を閉じ』、凛はアーチャーの元へ。
長くなりますが、ここばかりは諸々引用します。
>>「……けど! けど、それじゃ。アンタは、いつまでたっても―――」
>>救われないじゃないの、と。言葉を飲み込んで、少女は俯いた。
>>それは彼女が言うべき事でもなく、仮に騎士をこの世に留めたところで、与えられる物
>>ではないのだから。
そして、この一節。
>>……けれど、たとえそうなれたとしても、それでも―――既に存在してしまっている
>>赤い騎士は、永遠に守護者で有り続ける。
>>彼と少年は、もう別の存在。
>>スタート地点を同じにしただけの、今ここにいる少年と、少年が夢見た幻想だった。
最後にもうこの一節。
>>……もう、この騎士に与えられる救いはない。
>>既に死去し、変わらぬ現象となった青年に与えられる物なんてない。
>>それを承知した上で、少女は頷いた。
>>何も与えられないからこそ、最後に、満面の笑みを返すのだ。
ここまで全てを理解していてもなお『アーチャー。もう一度わたしと契約して』と『言うべきではない言葉』を口にするのが遠坂凛遠坂凛であるが故であり、それだからこそ、アーチャーもまた最後に『答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから』と、エミヤシロウとしての笑顔で返せたわけで。
……すいません、長くなりましたけれど、云いたいことはそれだけ、ということにしておきます(苦笑)。
さて、UBWはこれにて本編終了。……な、長かったです、正直。
なお本編中の士郎の内面に関しての考察などは敢えて少なめに。そちらはまた機会を設けて、この雑記やらSSで書いていこうかと。
後はUBWのエピローグのみとなりますが、明日はカレンダー通りであるグッドのエピローグから「あくま、士郎の所有宣言をするのこと」ですw。もう一日だけお付き合い下さいませ。