Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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特集第三弾です。とその前に。昨日丁度昨日のNHKスペシャル「明治」で「明治に日本を訪れた外国人たちの記録」が紹介されてましたが、登場した外国人のプロフィールが全て分かる自分に、もっとマニアックな人物を紹介してくれないと萌えない自分にw、ある意味複雑な気持ちを抱きました。
今回紹介するのはハインリッヒ・シュリーマントロイアを発掘した、あのシュリーマンです。シュリーマントロイア発掘開始の前に全ての事業を売り払っています。ただ発掘にいきなり掛かったのではなく、その前に世界漫遊の旅に出ているのです。その時の記録が「シュリーマン旅行記 清国・日本」として翻訳されています。シュリーマン訪日のネタとしては高橋克彦さんが「刻迷宮」でネタにしたのが世間一般で知られるようになったきっかけかな? や、トンデモな作品でしたが、中身はw。
フィクションはさておき、来日したシュリーマンが日本に関して一番絶賛しているのは、何処も彼処も清潔であること。「日本人が世界で一番清潔な国民であることは異論の余地がない」とまで書き記しています。とりわけ公衆浴場の発達と、殆ど混浴状態のそれを「なんと清らかな素朴さなのだろう」と。察して頂けると思いますが、最後の点に関しては単純な褒め言葉ではありませんが、シュリーマンは文明というモノが相対的なものであることを理解した上でこの言葉を発している点が、他の同様の記録を残した人々とは違うのでしょう。但し詳細は述べませんが、日本の社会の構造を根本的に勘違いして批判している点も多々あるのですけどね。この辺の思いこみの強さは、後にトロイアの発掘時、そして発掘後に各方面から叩かれる原因になる訳ですけれど。
ともあれこの記録では日本の清潔さ、そして賄賂を決して受け取らない日本の役人の潔癖さとくどいほどの親切さが何度も繰り返し登場します。ちなみにシュリーマンがそこまで絶賛する理由は、それ以前に清国に立ち寄っていたこともあるわけで……清国に関して褒めているのは食事と演劇とそして万里の長城くらいで、読んでいるだけで陰鬱な気分になれます。特に女性の“纏足”についての実体なんて理解の範疇外。そりゃあ、日本の女性の自由さと、識字能力の高さを絶賛するわけだよあと。勿論これはシュリーマンだけでなく、他の外国人達の当時の記録にも共通します。日本を訪れるときは一度中国に寄港してからやって来るのが通常でしたから。
ちなみに某英雄伝や某竜伝やらの人気作家さん。「中国や韓国では夫婦別姓で、女性は昔から一個人として大切にされてきた」などと書いてみえましたが「無知とは幸せだなあ」と、こういう民衆レベルでの実体の「外からの記録」を読むたびに心底思うわけです、はい。
話は逸れましたが、当時の日本人に対して外国人が厭ったことに関する記録も同時に述べておきましょう。それは日本では皮膚病がとんでもなく多かったということ。当時の人足たちが非常に親切で、かつ身体中に見事な彫り物を全身に施していたことに関しては、肯定的に記されているのが大半なのですが、この皮膚病だけは評判が悪い。人足だけでなく、農村部でも多かったことが多々の記録で記されていますがこの原因が分からない。日本人が清潔好きなことは誰もが認めているにもかかわらず。中には天然痘の痕もあったようですが、大半は明らかに皮膚病として記されていますし。
という訳で、様々な推測が立てられているのが常です。イザベラ・バードは「風呂に入っても石鹸で身体を洗わないからだろう」と。ちなみにシュリーマンはもっと珍説を披露してくれていますが……さて、ここでクエスチョン。シュリーマン先生が出した、日本人に皮膚病が多い理由とは一体なんでしょう?w 
正解は火曜日の雑記にて。答えの予想は拍手でお受けいたします。読んでいる方の人口調査も兼ねてw。ハンドルを最後につけて頂ければ「最初に五問正解した方」に商品プレゼント、とかやってみようかなと(あくまで予定ですがw)。