Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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日曜恒例異文化交流クイズです。今週から第二期シリーズ開始ですのでお気軽に。五問最速正解者に引き続き粗品進呈予定。中身は応相談と云うことでw。
さて今週は、先日万博での「ワニサンドw」の話題が盛り上がりましたので、江戸末期の食文化のお話より、ギョっとするお話を。
日本人は鯨を食べ、朝鮮人は犬を食べ、南米の人々は鰐を食べ、オーストラリア人はカンガルーを食べ、エスキモーは海豹を食べ、中国人ならどんなモノでも食べ尽くしw、ということで国によって食習慣は様々。ちなみに「エスキモー」は「生肉を食べる者」という意味で、ご存じのように最近は差別語扱いされているわけですが、実際そう認定しているのはカナダだけ。しかも彼ら自ら「エスキモー」を名乗ることも多く、更に云うとその置換語である「イヌイット」は彼らの中の「一部族の名前」でしかない為、それ以外の部族にしてみれば「逆差別だ」なんて話もあるそうで。もう訳が分かりません(苦笑)。
ま、どの国の人間も「余所の国の人間から自国の食習慣に口出しされたくない」というのは自然の感情だと思いますが(流石に人倫にもとる料理は勘弁して貰いたいけど)、今回はその視点から幕末・維新当時に日本を訪れた外国人たちの記録から、当時の食習慣を。
と云っても、当時の食事は基本的に米類と野菜類、そして魚類だけですので、バリエーションは少なく、動物性タンパクを摂らなかった結果、平均身長が江戸末でも男子でも156㎝程度だったそうで。さてその動物性蛋白ですが、幕末訪日した外国人は牛や馬、そして鳥の肉が確保出来ずに苦労した、という記述が各所に出てきます。食用のために買い求めようにも、食用であると知られると当時の人々は簡単に手放したりしななかったようで。これは仏教の殺生禁止の影響もあったようですが、基本的に当時の家庭にいる牛馬や鶏などは「家族の一員」だと考えられていたからだと思われます。この辺りは長くなりますので、機会を改めて。
とは云っても、全く動物性蛋白を摂らなかったかというとそういう訳ではなく、通称「ももんじ屋」という、表向きは「山鯨」を売っているなどと称した獣肉を売る店があったわけで。鹿肉=もみじ、猪肉=牡丹、という隠語は現在でも通用しますね。その他にも狐、狼、熊、狸、山犬などを食べていたことが当時の文献に記されています。
で、ここに登場するのがイギリスの植物学者、ロバート・フォーチュンの記録。彼の記録は植物学的側面からは非常に貴重なものなのですが「ももんじ屋」についても記しています。牛肉はなく、その代わり鹿の肉は沢山あったと。しかし驚くべき事はその後。フォーチュンは「ある動物」が皮を剥ぎ取られ、食用として店先に吊されているのを見て衝撃を受けます。
さて、その「動物」とは何でしょうか? ……いえ、確かに縄文時代の遺跡からも、食用に供したと思しき骨が見つかっているのですが、幕末まで売られていたと云うのは正直少し信じがたかったり。でも本人が「空腹の時にその動物の肉を食べたことがある」と書いている以上、まるっきり嘘とも思えないので……。
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