Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの日記 超訳版第3回解説

【クララの明治日記 超訳版第3回解説】
「先週に引き続きまして解説を仰せつかりました勝逸子です」
「………………………………」
「……あのー、もう始まっているんですけど……ユウメイ、さん?」
「今週は解説することなんてありませんわ。以上」
「いや、以上、って云われても困るんだけど……」
「こんな更新では、ただの日記の抄訳でしょう? そもそもタイトルに反していますわ」
「……その辺は今後の“改善対象”ってことで。とりあえず話を進めてくれないかな? 
 わたし、細かいこと整理して話すの苦手だから」
「……ふん、仕方ありませんわね。でも貴女がお父様の勝提督ほど周囲の人物とその業績について書物に書き残していたなら、きっと後世の歴史家も貴女の“未来の旦那様”の功績をより正確に知れたでしょうに。いえ、それでもやっぱり“捏造”もしくは“抹殺”されたのでしょうね。なにせ“あの国”のやる事ですから。“私たち”の躾が悪かったのかしら?」
「??? どういうこと?」
「まあ、いいですわ、今は分からなくて。いずれブログ主が詳しく調べて書くでしょ? ネットレベルだと、検索トップにこのブログが上がってしまう程に情報不足のようですから。それともアップすると、いつぞやのようにF5連打でもされるのかしら?」
「??? メイが何を云ってるのか、全然分かんないんだけど???」
「……分からないなら気にしないでおきなさい。きっとその方が幸せだから。
 とりあえず今週解説すべき点、明言しておくべきはこの一点だけでしょうね。『森氏以外の日本人は皆親切だ』。これは本当にクララの日記にそのまま書いてありますわ。あの子のこういうところだけは友人ながら本当に理解不能ですわね。最初に入った家は森氏の両親の住む屋敷の敷地内の家で『木挽町14番地の新しい家』というのも森氏の貸家ですのに」
「……うっ、その指摘はちょっとだけ私も耳に痛いかも」
「……まったく、これだから恵まれた家に生まれた人たちは!
 有為転変はあるとはいえ、貴女達は基本的に恵まれた環境で育ってきたからでしょうね。貴女達二人が“親友”になれたのは、それも要因の一つかしら?
 あと付け加えるとすると、福沢諭吉とクララたちが知り合った経緯は書いていないのだけれど、推測はつきますわ。ここでお逸に質問。この舞台の二年前に森有礼福沢諭吉加藤弘之らと一緒に創った文化団体の名前は?」
「ええと、その……」
「結成されたのが明治六年だから?」
「ああ! なるほどー。明六……社?」
「なんで疑問形ですの!? ええ、明六社で正解よ。つまり福沢氏と知り合いになったのも、森氏の仲介があったから、と考えるのが妥当ですわ。
 更に付け加えると、先週紹介した勝提督が商法講習所の設立を条件にクララたち一家に多額の寄附をする際に同意を得たのは、旧幕臣で函館戦争まで戦った大鳥圭介氏と福沢氏だったようよ。つまり、勝提督と知り合ったのも元を正せば森氏が口を利いたからと容易に導き出せますわ」
「……絶対にそこまで考えてないよね、クララは」
「それでいて、先週も書いたのだけれど、長年森氏ご夫妻と友人づきあい出来るのだから本当に不思議だわ、あの子」
「ま、森氏も“契約結婚”なんてものを大々的にやられた最初の政府高官だしね」
「奥様も一風変わった方であることは、今後のクララの日記でも出てきますのでお確かめになって下さいませ」
「では、今週は内容も薄味なので、とりあえずこんなところかな? なお、今週は振れるネタがなかったため、オタネタは結果的に自粛することに」
「イヤでも続ける気ですの、あなたたちは……」
「そうそう、当コーナーではその週の内容についての質問も受け付けていますのでお気軽に。ブログ主の知識の及ぶ範囲でお答えするそうなので。
 それではまた来週もお付き合い下さいませ」