Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの日記 超訳版第6回解説

【クララの明治日記 超訳版第6回解説】
「父様、キターーーーーーーーーーーーーーッ!」
「恥ずかしい真似はおやめなさい、この馬鹿娘!」
「……いたたったたっ。酷いじゃない、いきなり頭を叩くなんて!」
「自ら一族の品位を貶めるような真似はするものじゃなくってよ!」
「だって6回目にしてやっとだったんだもん。最初の予定だと、とっくの昔に登場していた筈なのに。それにしても父様はやっぱり格好良いよね♪」
「残念ながらクララとの会話の最後の部分は創作ですわよ」
「それでも、だもんね! これからも父様の格好良さは何度も描かれる予定ですので、皆さん、お楽しみに♪」
「本当にクララの勝提督贔屓はちょっと度が過ぎていますものね。日記という性質上、ある程度主観的になるのは仕方ありませんけど」
「本当に格好良いんだってば、父様は!」
「……はいはい、分かりました分かりました。それにしても明治八年なんて時期に、勝提督が狙われていた、なんて初耳ですわよ? この頃は参議もお辞めになっている筈ですのに、日記中で提督ご自身が云われてますけど“今更”ですわよね」
「うーん、多分、表現は変なんだけど“慢性的に”狙われ続けていただけだと思う。うちにも怖い人、何度も来た事あるし。あと、この数年後の記録でも“人に会う時は夜出掛けていく”ってあるから、日常的に昼間の間は目立たないようにしてたのかも知れない」
「こういうのも“夜型人間”って云うのかしら? ともあれ、勝提督についてはこれから何度も出てくるので、とりあえず話題を変えて、王子の狐寺の話題に移りますわね。
率直なところ、北京生まれのわたくしから見ても、日本人は変わっていますわね、狐を拝むだなんて」
「ああ、メイも勘違いしてる! 別に稲荷神社は狐を祭ってるわけじゃないよ」
「? どういうことですの? 稲荷神社には狐の像が飾られているじゃありませんの」
「狐はあくまで神様の“御使い”だよ。元々は稲荷神社が祭っていたのは穀物や農業の神様。今じゃ、商売の神様になってるけれど。もっともこれについては、日本人、それこそ江戸時代の人たちから勘違いを始めているので仕方ないかも知れないけどね」
「へー、そういうものですの。勉強になりましたわ。そして第4回分に引き続き、朝鮮の話題ですけれど」
「朝鮮の話題、というより、当時の我が国の置かれた状況でしょ?」
「確かに。“いま日本はひどい負債を負っていて〜”の件は、殆ど今のマスコミがそのまま流しても違和感ありませんわね。残念ながらと云うべきか、私の生まれた国への批評も似たようなところが歯痒くありますけど」
「……それでも昔のマスコミの人の方がマシ、だと思う。この小野氏をはじめ、彼らは心の底から、日本の行く末を心配しているんだから。それに較べて、今のマスゴミは……」
「お逸、ストップ! ここは解説の場であって、思想や意見を語るべき場ではありませんわ」
「……はーい、御免なさい」
「最後にクララが日本語の勉強を始めた件だけれど?」
「んー、私と仲良くなった頃にはまだ日本語での意思疎通は出来なかったわよ。初対面が確かこの年の12月25日だし……って、あー! やっと私の出番だ!」
「どうやらそうなりそうですわね。おめでとう」
「それでは、来週以降の私の“本編”での活躍をお楽しみに♪」