Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第8回−3

1876年1月15日 土曜日 
今日、森家のお祖母様に母にお祈りに来て欲しいというお使いが来た。今度は通訳もつけていらっしゃり、ご自分の神様は信じる価値がないから、もっといいものが欲しいと云われた。
「きっと神様は最後にお祖母様を救って、御国に入れて下さるおつもりですよ」
母は静かに、だけど確信を持って云った。生涯偶像に仕え、偽りの神をお信じになっておられたのに何故? と問うと、母はやさしくこう説明してくれた。
「たとえ偽りの神に向かってであっても、お祖母様は心を込めてお仕えになり、正しく生きて、清らかで善良な方になろうと努力をなさったのからですよ。知らずに未知の神を崇拝していらっしゃったに過ぎない以上、神様はきっとお許しになり、最後に救って下さいます。これが私たちの宗教の美しさなのですよ」
主は、知らないで信じていた人たちでさえお救いになる。これが如何に美しく素晴らしいことなのか私にはよく分かる。