Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第8回解説

【クララの明治日記 超訳版第8回解説】
「今日はえらく“普通”ですわね。殆ど原文通りなのでは?」
「流石に宗教の話の所は茶化すの止めたみたいよー。正直なところ、どっちみちわたしたち日本人には、キリスト教の教えって実感としてよく分からないし」
「宗教観がよく分からないのは、貴女がた日本人もでしてよ、逸子。『豆を神社に投げて、餅を屋根の上に投げる』ってなんですの?」
「し、知らないわよ! わたしこんな参拝した事ないし。手を清める手水は何処の神社にでも普通にあるけれど、餅と豆を投げてお祈りするなんて聞いた事がないもの! あ、『情報募集中』だって、ブログ主が。でもお祭りなんかの時に、逆に参拝客に向かって投げる事はあるけどね、餅や豆」
「それは聞いた事ありますわね。なんだか上からそれを投げつけるのが病みつきになって、お金を払ってでもやりたい、という人がいるとかいないとか」
「……都市伝説ならぬ田舎伝説みたいな話だけど、名目は違うけれど、あの舞台の上に上がるのにお金を払う、ってのは実例を知らないでもなかったり……。うん、やっぱり『あっはっは、見ろ人がゴミのようだ!!』って、やりたい人って潜在的に一杯いるのねー」
「そんなの貴女だけです! ……って、云いきれないところが人の悲しいサガですわね。
あと、解説しておくべき点があるとしたら『茶屋』くらいかしら?」
「うーん『茶屋』って云ってもピンからキリまであるからねー。普通に『待合茶店』というと、広い意味で云う喫茶店のようなものだけれど、政府の規制の隠れ蓑にするため、実態はかけ離れているにもかかわらず、待合茶店を名乗っている店も沢山あって、その中でも『比翼店』と呼ばれるある種の待合茶店は、皆さんが想像している通りの意味合いのお店になっちゃうんだけど」
「何処の時代の、何処の国にも“そういう店”の需要は尽きないものですわね。そしてそんな店に娘を平然と売る親も……」
「だけど、それを一概に“現代”の常識で断罪するのは間違いだと思うけれど。それにしても御一新から僅か八年でここまで過激なことを主張する新聞記者がいたってのも驚きよね、父様が聞いたら苦笑するしかないだろうけど」
「それにしても一ヶ月遅れのクリスマスプレゼントを手にしたクララのはしゃぎっぷりは凄いですわね。うれしいうれしいうれしいで日記が埋まっているなんて」
「私には想像しか出来ないけど、やっぱり異境の地に家族だけ、ってのは寂しいんだろうね。だから、僅かな繋がりでも確実に感じられる手紙や贈り物が嬉しくて嬉しくて堪らないと」
「それでも最後に“神様、本当に有り難うございます”と忘れないのがこの子らしいですけれども」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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