Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第9回解説

【クララの明治日記 超訳版第9回解説】
「どうも皆様、初めまして。松平やおと申します。以後宜しくお願いいたします」
「すみと申します。苗字は……不明だそうです(涙)。この後も幾度となく、おやお様と一緒に出演させて頂くことになるのですが、クララさんの日記には最後まで苗字に関する記述がなく orz」
「クララ、おやおさんは必ず“さん”付けなのに、おすみだけは呼び捨てだものねー。多分確堂公の近習の娘さんなんだろうけれど」
「わたくし、この国の人間ではありませんし、日記中では殆ど接触がないからよく分からないのですけれど、このお嬢様はそれほど高貴な出身なのですか?」
「なっ!? おやお様のお父上をどなたと心得られるのです? 前の美作津山藩主にして、慶喜公の後に徳川宗家を継がれた家達様の後見人である松平確堂様ですよ!」
「……御免なさい。その方、偉い方ですの?」
「そ、そうですね、ユウメイさんは清国の方でしたものね。ご存じなくても仕方ありません。確堂様のお父上は家斉様、つまりおやお様は将軍家の孫に当たられる方なのですよ! そして確堂様は、維新後新政府に徳川家の蝦夷地居住の申し入れを家達様と共同署名して提出された、徳川の支柱の一人とも云える方です!」
「ま、日本史上稀に見る子沢山だった家斉公の十六男だし、おやおさんは養女だけどねー。ただ養女と云っても当然松平家の縁戚の出だろうけど。あ、これに関しては情報募集中だって<ブログ主が。
それにしてもクララは素で凄いな、後に家達公はクララの家に遊びに来るようになる関係だし、幕末明治期の徳川家の大物の殆ど全員と何処かしらで接点があるんだから」
「あら? みんな勝提督とも繋がりがあるんじゃないんですの?」
「うーん、今回も名前だけ登場した桑名藩主の松平定敬様なんかは、明らかに商法講習所でクララの父親の片腕をしている高木氏の関係だと思うよ。ぶっちゃけ高木氏、定敬様の“鉄砲玉”だった節があるから」
「身も蓋もないですわね。函館戦争に“あの旗”の下で戦って破れ、捕らえられた高木氏が、その直後から普通に“アメリカ留学”出来ているのはきっとその辺が原因ですわね」
「そ、それって普通“高飛び”というのでは?」
「逸子さん、ユウメイさん、その“鉄砲玉”って、なんですの?」
「……えー、それは、そのー」
「……お嬢様はお知りになる必要がないことですわ」
「そ、そんなことよりも今回の解説はどうなっているのです、逸子? ユウメイ?」
「そだったねー、ではいつものように今回分の解説を。我が家の初訪問については書いたとおり。もう数ヶ月先経つと、しょっちゅう遊びに来るようになるよ。
あとわたし、この時点ではクララと同じ十七歳だから。誕生日、そもそもクララとは一ヶ月も違わないし。この当時の我が国では数え年が普通だからそれに則って答えたから、しばらく先まで勘違いしてるね、クララ」
「確堂氏については、先程おすみの云った通りで宜しいのですね? ところで、クララの家を訪れた殿様たちというのは?」
「これについては詳細がよく分からないのだけれど、松平家や南部家あたりの殿様や家老クラスの子息らしいよ。多分クララの家に来た、と云うよりは、クララの父親の学校に来たということなんだろうけれど。そうそう、最後に吃驚するような話があるよね」
「日本=ユダヤ同祖論の走りですわね。同時期にこの人物以外にも同じ事を唱えた外国人がいたようですけれど、根本的に全く信用できませんわね」
「へ? どうして?」
「簡単な話ですわ。“彼ら”は世界中で同じ事を主張しているからよ。確か我が祖国の少数民族に対しても同じような話を聞いたことがありますわ。彼らの目的は……」
「素晴らしいお話ですわね。大昔に散らばった同胞を捜し求めるため、世界中に網を張り巡らせるだなんて。そしてきっと同胞が困難な状況に陥っているのを発見したのならば、万難を排して彼らを助けに行くんですのね」
「お、おやお様。それは……“侵略”というのでは?」
「コホン。話がヤバくなってきたようなので、今回のところはこの辺でー。
なお、おやおさんのイメージCVはおっとり目の演技をされる時の能登麻美子さんだそうです。ちなみに私たちは第二回でも紹介しましたが、私は池澤春菜嬢、ユウメイは沢城みゆき嬢で」
「あの、その……わたしは?」
「おすみのイメージCVは風音さんだって。超昂閃忍ハ○カのハルカのイメージで、って。一色ヒカルさんでもOKだって話だけれど」
「な、なぜ私だけエ○ゲ声優なのですか!?」
「おすみ、そんな差別はいけませんよ。もう四民平等の明治の世なのです、いつまでも人の出自に拘っては、本当に正しいことが見えてきませんことよ」
「……おやお様にそう云われると、反論しようがないというか、反論しかないというべきか……」
「分かりました。どうしてもおすみが納得できないというなら、お願いしてイメージCVを変えて頂きましょう。そうですね、櫻井○美さんか田○涼子さんなんて、どうかしら?」
「一緒です! 中の人は一緒です!!」
「また頭の痛い人たちが増えましたわね……」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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