Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第13回解説

【クララの明治日記 超訳版第13回解説】
「さて、今日はお詫びから始めないと」
「お詫び? 何か事実誤認がありましたの? それとも更新時間が遅れたこと?」
「いやいや、自分的に課してきた『一回につき最低一回のオタネタを混ぜること』という誓いを果たせなかったことに対して」
「真面目におやりなさい! 真面目に! だいたい今回の紹介分は、非常に貴重な話でなくって?」
「あー、日本の写真史的にはそうらしいねー。日本の写真家の先元祖である上野彦馬門下にして、明治初期、二度にわたって明治天皇の写真を撮った内田九一氏の写真店の、九一氏亡き後の様子を記した数少ない記録……だっけ?」
「そうですわ。この記録を他の記録と照らし合わせることで……」
「でも間もなく廃業しちゃうことになるんでしょ? だったら意味ないじゃない!」
「……確かにそうですわね。ですが、クララの日記から、経済的理由から廃業したんじゃなくて腕の悪さが原因だった、と推察されるだけでも貴重だと思いますわよ」
「ま、難しく考えることはないって。それよりも私、よくわからないことがあって、今回の冒頭のクララの『日本に来て風土に慣れてくると、清国つまり花の王国に近づいてくるので、もう他の人間とは違ってくるのだ』というのが全然分からないんだけど? ユウメイ、清国人なら分かるでしょう?」
「何度も繰り返しますけれど、わたくしはあくまで米国籍です! ……と言い訳をしても仕方ありませんわね。正直分かりかねますけれど、わたくしの生まれた国のことを“花の王国”と表現している文献は読んだことありますわね、どの文献だか失念してしまいましたけれど。そもそも祖国が日本ほど花の多い国とは思えませんけれど」
「というわけで、情報募集中たそうでーす!<ブログ主」
「あと貴重な記録と云えば、芝居小屋の様子は素晴らしいですわね」
「芝居の内容も詳しく書いてあるけど、こっちはこれっぽっちも演題が分からなくって」
「あら? お逸でも分かりませんの?」
「『私にだって……わからないことぐらい……ある……』。云ってやった! 云ってやった!!」
「分からないからって、ネタに走るんじゃありませんことよ!!
話を戻しますけれど、舞台の構造については本当に詳しいわね。実際の建物と比較照合しても、簡潔にかつ的確に特徴を捉えていますもの」
「あれ? メイ、なんだか見てきたような?」
「昨年愛知県犬山市にあります明治村を見てきましたもの。少し写真は小さいですけれど、今回クララが訪ねた芝居小屋と殆ど同じ構造を持っていると思われる建物は【これ】ですわ。名前は呉服(くれは)座。明治二十五年の建築物ですけれど、原型は明治初年の建物の移築だそうですから、ほぼ江戸末期の芝居小屋の構造を引き継いでいると思われますわ」
「でも、なんか外見はクララが実際に見たのより地味っぽいよね。派手なのが見たかったら、東京近隣の人だったら両国の大江戸博物館に行ってみるといいと思うよ。芝居小屋の正面が実物大で再現されているから」
「……なんだか観光案内みたいになってきましたから、今回はこれでお開きに致しましょうか?」
「待った! 念のために確認するけど……フィンガーボールとビデに関する勘違いは誰もが通る道だよね? ね?」
「あなた、間違えたことがありますの!?」

(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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