Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第14回−2

1876年5月7日 日曜日
今朝は九時から十時の間にかなりひどい地震があった上、天気はとても悪かった。
水曜日に小野氏の新しい家に行ったけれど、一部屋限りの家だった。その後、茶屋で日本の食事を頂いた。いま丁度日本では、長い間水に浸っていた舟から、腐敗して虫の食った材木を取り、それで垣根や入口の側柱を作るのが流行っているが、誰が見てもとても美しいと思うものだ。
オーシャニック号で郵便も着いた。財産と支払拒絶された手形に関して母には悪い知らせがあった。それからまた、富田氏から冷たい手紙が来た。前にはあんなに親しかったというのに、こんなことを書いてきたのだ。
『もし貴方たちが友達を持ちたかったら、聖書を教えてはいけない。誰も聖書やお祈りのことを聞きたくて貴方がたのところに来るのではないのだから』
どうやら高木氏が富田氏にこぼしたらしいのだ。「ホイットニー夫人たちが教会や祈祷会に出席させたがって困っています」と。高木氏はキリスト教信者なのでそうするのが務めなのに、余暇はみな、浅草で過ごしておられる。
森氏は今日、お母様がご病気なので、七ヶ月ぶりに清国から帰国された。まだご自分の赤ちゃんもご覧になっていなかったのだ。