Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第14回解説

【クララの明治日記 超訳版第14回解説】
「今回はクララにとってのまさに“怒りの日”でしたわね」
「“怒りの日”と云っても、決して“途中から文体が明らかに変わった”とか“公式にアップされていたCGが本編に使用されなかった”とか“攻略キャラが4人から予告なく2人になった”とかじゃないんだからね! 勘違いしないでよっ!」
「……『怒りの日、Dies iraeとは終末思想の一つで、キリスト教終末論において世界の終末、キリストが過去を含めた全ての人間を地上に復活させ、その生前の行いを審判し、神の主催する天国に住まわせ永遠の命を授ける者と地獄で永劫の責め苦を加えられる者に選別するとの教義、思想。または、それが行われる日』とwikiにはありますわね」
「……クスン。折角ツンデレ属性まで付加してみたのに、メイが構ってくれない(涙)」
「鬱陶しいからおやめなさい! 突っ込んで貰いたいならもっとスマートにネタ振りなさい、スマートに!」
「……は〜い」
「では、本題に戻りますわよ。クララが中原氏に、ひいては日本人に欠けていると非難している騎士道精神。この場合は“男性は女性を必ず守るもの”という良い意味でのアメリカ人的考え方ですわね。この時代から百年以上経過した今日でも、あまり日本では根付いていないようですけれど?」
「別段女性蔑視の考え方がある訳じゃないと思うけど、どうしてなんだろうね? 普通の日本人だと、連れの女性が相手に絡まれたら手を引いてその場から逃げ出す、というのが一般的かな? つまり今回の中原氏の反応が代表的な日本人のそれだと思う」
「妥当といえば妥当な行動なのでしょうけれどね。根本的に“女性の誇り”を認めるか認めないかの違いなのではないかしら? ちなみに私の生まれた国ではこの場合、女性の誇り云々以前に“一族の誇り”になってしまうでしょうね」
「……うわっ、それって後が怖そう。我が国の場合、恥を雪ぐべき行動――物騒に云えば“仇討ち”だけど――の対象は基本的に“尊属”だけだからね。当然、妻や子供を殺されても仇討ち対象に出来ないし。“死神幻十郎”だって、妻の敵を討っただけなのに斬首にされちゃったでしょ? あ、現在月曜19時からテレビ東京系列で再放送中でーす」
「時代劇とごっちゃにするんじゃありませんことよ! ……と云っても実際江戸時代に武士が妻の仇を討ったとしたら、良くて切腹、悪くすれば斬首かしら? ただ、なんとなく抜け道がある気がしないでもないけれど……そこの辺はブログ主、詳しくないようなので省略だそうですわよ」
「あと、やっぱり云われちゃったかー、と思ったのは中原氏のニコニコ顔に対する不満」
「これはそれこそ、フランシスコ・ザビエルの時代からですわね。『日本人は表面上ニコニコしているが、腹の底では何を考えているのか分からない』という評判は、現在でもそのまま通用するようですから」
「こういう時、どういう顔をしたらいいか分からないの……って、どう? どう!?」
「何を期待していますの、貴女は!? ま、今回ばかりはいいでしょう。確かにこの場合は“そういう反応”が正解なのでしょうから」
「よっし! 褒められた、褒められた♪」
「全然褒めてませんことよ!」
「でも、真面目な話、私の方からメイにしろ、クララにしろ、聞きたいんだけど、初対面で、言葉も通じない外国人にどんな反応するのが正解なわけ? 敵対心剥き出しにもできないし、オーバーアクションで抱擁したりするのは勘弁して貰いたいんだけど?」
「普通にすればいいじゃありませんの、普通に!」
「その“普通”ってのが分からないんだって!」
「……確かに“意識して普通にする”というのが一番難しいかもしれませんわね」
「でしょ? さて思わぬ話で長くなったので、クララの宗教観や津田仙氏についての解説はまた次回以降に、だって」
「次週は予定通り進むと、明治天皇の巡行の模様を現した貴重な記録からの紹介になる予定ですわ」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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